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通話時に自分の話した内容をテキスト化する「おはなしメモ」
2017年10月18日 12:18
NTTドコモは、通話時の音声のうち、ユーザー自身が話した内容をテキスト化してくれるサービス「おはなしメモ」を提供する。iOSでは通話内容を録音できないため、Android向けのサービスとなり、まずはトライアルとして無料で提供される。
これまでドコモでは、難聴者向けに通話内容をリアルタイムにテキスト化する「みえる電話」などを提供してきたが、今回は、企業の営業部門などで働く人など、通話の利用が多いユーザーに向けて「おはなしメモ」を提供することにした。
自分の話した内容がテキスト化され、通話終了後すぐに届く。重要なやりとりや、スケジュールの調整を通話でした際などに、内容を後からテキストで確認できる。
通話中に両手がふさがっていてもメモ代わりに利用することが可能。相手の声は記録できないが、復唱することで内容を記録する、といった使い方ができる。アプリをインストールするだけで、特別な操作なしで利用できる。
通話の録音は端末上で行われ、録音データは通話中に順次アップロードされ、サーバー上でテキストに変換される。アップロードでは、1秒あたり8KB程度のデータ通信量が発生する。サーバー上でテキスト化された内容は通話終了後に端末へ戻され、他のアプリで利用できる。たとえばメールで送ったり、スケジュール帳に登録したり、メモアプリに記録したりといった使い方が想定されている。
なお、時報や天気予報、案内サービスなど、ユーザーが話す必要がない通話であっても、通話中に端末のマイクが音を拾うとテキスト化されデータが届く。
サーバー上では、テキスト化した後のデータは即時削除される。端末側のアプリに保存できる件数は最大150件で、保護(お気に入り)設定をすることで自動的に削除されなくなる。なお、1回の通話でテキスト化する対象の通話時間、テキスト化後の文字数などに制限はない。
対象の通話アプリは、端末に標準的に搭載される通話アプリのみ。IP電話アプリなどは対象外になっている。ただし、動作原理として対応することは可能で、トライアル期間中にフィードバックを集めていく方針。