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サムスン、デュアルカメラ搭載の「Galaxy Note8」を発表

Galaxy Note8

 サムスンは、Galaxy NoteシリーズのAndroidスマートフォンの最新モデルとなる「Galaxy Note8」を発表した。

 Galaxy Note8は、専用のスタイラスペン「S-Pen」による操作に対応したGalaxy Noteシリーズの最新モデル。端末本体、S-PenともにIP68準拠の防水・防塵に対応し、各種新機能も追加されている。ボディカラーは、Midnight Black、Maple Gold、Orchid Gray、Deepsea Blueの4色ラインナップとなる。

 ディスプレイは、6.3インチのInfinity Displayで、Galaxy S8/S8+と同じく、画面下のホームボタンは画面内に組み込まれた。CPUには、2.3GHz×4+1.7GHz×4のオクタコアプロセッサーか2.35GHz×4+1.9GHz×4のオクタコアプロセッサー(ともに64bit/10nmプロセス)が採用され、Galaxy S8/S8+同様、販売される地域ごとに搭載されるチップが決められる。メモリー(RAM)は6GB、ストレージ(ROM)は64GB/128GB/256GB。OSはAndroid 7.1.1を搭載。

ボディカラーは4色

 通信方式の面ではLTE Cat.16に対応し、使用する地域のキャリアアグリゲーション(CA)の組み合わせにもよるが、下り最大1Gbps、上り最大150Mbpsでの通信に対応する。このほか、IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0をサポートする。

 大きさは162.5×74.8×8.6mm、重さは195g。バッテリー容量は3300mAhで、外部接続端子はType-C。ワイヤレス給電にも対応する。イヤホンマイク端子も省略されずに用意されている。生体認証は、指紋認証と虹彩認証に対応。専用ドックに乗せることでパソコンライクな使い勝手を実現するSamsung DeXや、サムスン独自のアシスタント機能Bixbyもサポートする。

 日本での発売については未定とされているが、Galaxy Note Edge以来、日本ではNoteシリーズが未発売となっているだけに、国内キャリアでの取り扱いに期待したいところだ。

左側面
右側面
上部
下部
SIMトレイ
Samsung DeXにも対応。DeX StationはGalaxy S8/S8+と共通
(左から)Galaxy S8+、Galaxy Note8、Galaxy S8
Galaxy S8(上)とGalaxy Note8(下)とでは側面のカーブの角度もやや異なる

デュアルカメラとS-Penの新機能

デュアルカメラ。左側が望遠、右側がノーマル。カメラと指紋認証センサーの間にフラッシュを配置することで、レンズに指紋が付きにくく工夫されている

 今回のモデルの特徴の一つとなるのが、背面のデュアルカメラ。この分野では先行する他社にキャッチアップする形となる。従来のフラッグシップモデルに搭載され評価が高い12メガピクセルのデュアルピクセルカメラ(F1.7)に加え、12メガピクセルの光学2倍ズームカメラ(F2.4)を装備。暗い場所での撮影や手ブレに強いという特長を受け継ぎながら、撮影中・撮影後に自在にボケ味を調節できるようになった。8メガピクセル(F1.7)のインカメラも装備する。

 Noteシリーズの最大の特徴となるS-Penについては、4096段階の筆圧検知に対応。スキャンレートが360Hzに向上したほか、ペン先の太さも0.7mmとなり、より繊細な表現が可能になった。また、S-PenもIP68の防水・防塵に対応することで、プールサイドやキッチンまわりでも安心して使えるようになった。

撮影中・撮影後に自在にボケ味を調節できる
端末下部にS-Penが収納されており、軽くプッシュすることで取り出せる

 S-Penを使った手書きのメッセージをGIFアニメーションとして保存し、共有できる「Live Message」機能が追加され、メッセンジャーアプリ上でのコミュニケーションの新たな楽しみ方が提案されている。

 スリープ中でもS-Penを取り出せばAlway On Display上に素早く手書きのメモを残せる「スクリーンオフメモ」も100ページ(Note7では3ページ)まで対応。残したメモは、ピンのアイコンを選択すればToDoリストのような形でAlways On Displayに貼りつけておけるほか、Samsung Noteからも開ける。

 S-Penを近づけることで使える翻訳機能は、文章単位での翻訳が可能となり、通貨などの単位も設定言語に合わせて換算する機能も追加された。Easy Writing Padは、文字の大きさやベースラインの自動補正に対応し、読みやすいメモを残せるようになっている。

エアコマンドは10個までアプリを登録してダイヤル式UIで選択できる
Always On Display状態で利用できる「スクリーンオフメモ」は100ページに
手書きのメッセージなどがGIFアニメーションになる「Live Message」

 また、大画面を活かす使い方として、2つのアプリを1つのアイコンにまとめておくことで、マルチウィンドウ状態で同時に起動できる「App Pair」という機能も利用できるようになった。車に乗った時にナビアプリと音楽プレーヤーアプリを同時に起動する、といったような使い方が便利だ。

2つのアプリを1つのアイコンにまとめて同時起動できる「App Pair」機能
マルチウィンドウで地図アプリと音楽アプリを一発起動

 8月23日11時(現地時間)より米国ニューヨーク市内で発表会が開催されており、本誌ではその模様や端末のファーストインプレッションを順次お伝えしていく予定だ。

各種アクセサリーも充実
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