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災害時の公共無線をLTEに、ドコモがVHF帯でTD-LTE通信に成功

「公共安全LTEシステム」システム概要

 NTTドコモ 東北支社は、公共機関が災害時に利用する通信システム「公共安全LTEシステム」を開発し、実証実験に成功した。

 「公共安全LTEシステム」は、災害時に自治体や警察、消防などが共同で利用する無線通信システム。自営無線などで利用されてるVHF帯(190MHz帯、20MHz幅)を使用し、TD-LTE方式で通信する。

 ドコモは岩手県、宮城県、福島県で同システムの実験局を開設し、1~3月にかけて検証を実施。最大半径50kmのエリアをカバーし、下り50Mbps、上り13Mbpsの最大通信速度で利用できることを確認した。6月6日には宮城県仙台市にて、消防ヘリコプターに実験端末を搭載し、同システムを利用してカメラ映像をリアルタイム伝送する実証実験に成功した。

実証実験の様子
実証実験で使用された端末