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にぎるUI搭載「HTC U11」、auでも販売

「HTC U11」と連携するVRデバイス「LINK」も

 KDDI、沖縄セルラーは、HTC製のAndroidスマートフォン「HTC U11 HTV33」を6月下旬以降に発売する。

「HTC U11 HTV33」
サファイアブルー

 「HTC U11 HTV33」は、HTCが本国の台湾で5月16日に発表したばかりのAndroidスマートフォン。HTCが発表した際のニュース記事も参照していただきたい。

 側面の下部に搭載された感圧センサー「エッジ・センス」により、短く握る、長く握るという圧力の違いを検出でき、握る(持った手に力を入れる)だけでアプリを起動する、スリープモードからでも握るだけでカメラを起動し自撮りのシャッターを切るといった操作が可能になっている。

 起動するアプリは機能は予め設定しておくこともでき、カメラ撮影、「Google アシスタント」の起動、音声録音、スクリーンショット、フラッシュライト、テザリングのオン・オフ、「センス・コンパニオン」の起動、ユーザーがインストールしたアプリの起動を指定できる。

 「HTC U11 HTV33」の製品パッケージには、USB Type-C端子に接続するタイプの、HTC製のハイレゾイヤホンが同梱される。自動でユーザーの耳に合わせて音質調整を行えるほか、ノイズキャンセリング機能も搭載する。音質調整は、耳の中に反射させた音を読み取る形で行っており、複数のプロファイルを登録できる。

 なお、「HTC U11 HTV33」にイヤホンジャックは搭載されない。USB Type-C端子に装着する3.5mmステレオミニ対応の変換アダプターがパッケージに同梱される。ただし、自動での音質調整やノイズキャンセリングは、同梱イヤホンでのみ動作する格好だ。

 カメラは、F値1.7の明るいレンズを搭載しており、画素ピッチを1.4μmにして光を取り込みやすくした1200万画素の「UltraPixel 3」を採用。光学式手ぶれ補正や、位相差AFにも対応している。インカメラは、1600万画素。カメラ評価機関DxOMarkでは、ライバル機種を抑え、最高スコアとなる90点を取っている。

 ボディカラーは、サファイアブルー、ブリリアントブラックの2色。これまでauのHTC製スマートフォンで象徴的なカラーとして扱われてきたレッド系のボディカラーはラインナップされない。

ブリリアントブラック

「HTC U11」と連携するVRデバイス「LINK」

 auからは、「HTC U11」と連携するVRデバイス「LINK」も7月下旬以降に発売される。「LINK」は日本市場をターゲットに投入されるデバイスで、PC向けのハイエンドVRデバイス「HTC VIVE」と同様に、空間の中でのプレーヤーの動きもバーチャル空間に反映させる「ルームスケールVR」に対応するのが特徴。コンテンツはHTCのプラットフォームから提供される。

 一般的なスマートフォン向けのVRヘッドマウントディスプレイとは異なり、HTC U11をUSB Type-Cケーブルで接続して利用するスタイル。処理をスマートフォン側で行う一方で、ディスプレイやバッテリー、センサーなどをヘッドマウントディスプレイ側に持たせた形となる。

 カメラが内蔵されたベースステーションを設置して、実際の空間における「LINK」とコントローラーの動きや向きを検知する。床面積にして3×3mの広さをVR空間として利用できる。

 「LINK」には、3.6インチで1080×1200ドット、90Hz駆動の有機ELディスプレイ(AMOLED)が、左右それぞれに搭載されている。またバッテリーも内蔵する。本体サイズは197.69×116.61×167.33mmで、重量は554g(暫定値)。

「HTC LINK」

「HTC U11 HTV33」の主な仕様

 ディスプレイは約5.5インチ、2560×1440ドットのSuperLCD5。メインカメラは約1200万画素、インカメラは約1600万画素。

 CPUはクアルコムのMSM8998(Snapdragon 835)で、2.36~2.45GHz×4と1.9GHz×4のオクタコア。メモリ(RAM)は4GB、ストレージは64GB。最大200GBまでのmicroSDXCカードを利用できる。

 通信速度は下り最大558Mbps、上り最大50Mbps。auが採用したGalaxy S8+やAQUOS Rなどは、下り最大590Mbpsで、最大速度がやや遅いが、これは、HTC U11が4×4 MIMOをTDD側に適用した状態だと、FDDとTDDをまたがったキャリアアグリゲーションができないため。4×4 MIMOと異なる方式同士のキャリアアグリゲーションを両立するデュープレクサが搭載されていないことが、その理由だという。下り最大558MbpsはTD-LTE方式のWiMAX 2+に接続した際に実現する速度。2波のキャリアアグリゲーションに加え、4×4 MIMOを導入、さらに変調方式を256QAM化することで、この速度を達成した。

 au VoLTEに対応する。おサイフケータイに対応。防水はIPX7。防塵はIP6X。ワンセグ・フルセグは非対応。OSはAndroid 7.1。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2、Quick Charge 3.0をサポートする。外部端子はUSB Type-C。バッテリー容量は3000mAh。防水、防塵の仕様はIPX7、IP6X。サイズは154×76×8.4(最厚部9.7)mm。重量は170gとなる。連続通話時間は1220分、連続待受け時間は約320時間。