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OCN モバイル ONE、トラフィック制御装置導入で混雑時の通信速度を3倍に

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、NTTドコモ回線を利用したMVNOサービス「OCN モバイル ONE」にトラフィックコントロール装置を導入し、通信環境の改善を実現できたことを明らかにした。

 これまで、昼休みなどのユーザーの利用が集中する時間帯においては、通信速度が落ちて、スムーズに動画が見られない、サイトの表示が遅くなるなどの問題が生じていた。こうした混雑時には、パケットの取りこぼしや、それに伴う再送が発生するため、ネットワーク全体を流れるパケットの量が増え、さらに帯域を逼迫する状態に陥る。

 そこで、NTT Comは2017年5月から同社の設備内にトラフィックコントロール装置を導入。データの送受信のタイミングやデータ量を調整することで、パケットの再送を削減し、従来よりも効率的にネットワークを使用できるようにした。

 同社によれば、昼休みなどの混雑する時間帯で通信速度が最大で3倍に改善し、コンテンツの表示にかかる時間を最大80%短縮する効果があったという。

 MVNE事業を展開するNTT Comでは、同社のクライアントとなるMVNO各社に対しても同様のソリューションを提供する予定としている。