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Androidになった「VAIO Phone A」、2万4800円で4月7日発売

「VAIO Phone Biz」と同じハードウェア、新たにDSDSとVoLTEに対応

 VAIOは、「VAIO Phone Biz」のOSをAndroidに変更したスマートフォン「VAIO Phone A」を4月7日に発売する。予約開始は3月30日から。販売予想価格は2万4800円(税抜)。家電量販店やMVNO各社、ソニーストア、VAIOストアなどで販売される。

【追記 2017/03/27 13:00】
 予約開始日時が、3月27日13時からに前倒しされた。詳細は別のニュース記事を参照していただきたい。

「VAIO Phone A」

 「VAIO Phone A」(VPA0511S)は、「VAIO Phone Biz」と同じハードウェアを使いながら、OSをAndroid 6.0に変更したスマートフォン。「VAIO Phone Biz」は、OSにWindows 10 Mobileを搭載し、2016年4月に発売されたスマートフォンで、今後も販売は継続される。

 OSが変更されたことにより、DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)をサポートするほか、ドコモ網でVoLTEを利用できるようになった。3Gの音声通話は2番号同時待受に対応する。SIMカードスロットはスロット1がmicroSIM、スロット2がnanoSIMで、どちらも4G(LTE)に対応する。スロット2はmicroSDXCカードとの排他利用。

 また実際の利用はサポート対象外ながら、海外のW-CDMA網で利用される850MHz帯(Band 5)も利用できるようになっている。なお、「VAIO Phone Biz」でも、W-CDMAのBand 5への対応は、最新のファームウェアアップデートで対応されている。

 VAIOでは、キャリアアグリゲーションへの対応や11acまで対応したWi-Fiなどの仕様を継承しながら、DSDSやVoLTEに対応したことで、Androidスマートフォンとしての競争力を高めたという。その上で、「VAIO Phone Biz」の2万9800円(発売時は5万4800円)よりもさらに価格を抑えた、戦略的でインパクトのあるものにしたとしている。

 ドコモの相互接続試験(IOT、Inter-Operability Testing)は通されていないが、IOTをクリアした「VAIO Phone Biz」とハードウェアが同じであることから、IOTクリア相当であると位置づける。

 このほかアルミ削り出しのボディやデザイン、耐久試験、長野県の安曇野工場で生産する日本製への取り組みなども「VAIO Phone Biz」と同じ。

 発表時点で取り扱いを表明しているMVNOは、「IIJmio」「DMM Mobile」「BIGLOBE」「LINEモバイル」「イオンモバイル」。

主な仕様

 OSはAndroid 6.0.1。ディスプレイは5.5インチ、1920×1080ドットのフルHD液晶ディスプレイ。チップセットはSnapdragon 617で、1.5GHz×4と1.2GHz×4のオクタコア。メモリ(RAM)は3GB、ストレージは16GBで、最大64GBまでのmicroSDXCカードを利用できる。メインカメラは約1300万画素、インカメラは約500万画素。

 通信速度はLTEで下り最大225Mbps、上り最大150Mbpsに対応。3Gは下り42.2Mbps。対応バンドはLTEがバンド1/3/8/19/21、W-CDMAがバンド1/5/6/8/11/19。LTEのキャリアアグリゲーションはバンド1+19、1+21、3+19の3種類。

 Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/acをサポート。Bluetooth 4.2、GPSを搭載し、地磁気、ジャイロ、加速度の各センサーを搭載する。外部端子はmicroUSB(USB 2.0)。なおNFC、FeliCa、防水・防塵、赤外線通信に対応しない。

 バッテリー容量は2800mAh。連続待受時間は約500時間、3Gの連続通話時間は約660分。

 大きさは約77×156.1×8.3mmで、重さは約167g。ボディカラーはシルバー。