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アプリで進化するLightning直結のノイキャンイヤホン「RAYZ」
オンキヨー&パイオニアが1万1800円で、充電対応モデルは1万5800円
2017年2月15日 11:00
オンキヨー&パイオニアイノベーションズは、iPhone/iPadのLightning端子に直結して使用できるイヤホン「RAYZ」および「RAYZ Plus」を発表した。「RAYZ Plus」はiPhoneなどを同時に充電できる仕様。3月下旬に発売される予定で、価格はオープン価格。販売予想価格はRAYZが1万1800円、RAYZ Plusが1万5800円(いずれも税別)。
RAYZシリーズは、アプリとアクセサリーが一つになって価値を提供するという“Appcessory”(アプセサリー)のコンセプトの下、同社がAvnera社と共に開発したチップを採用するインナーイヤー型のイヤホン。第2世代のLightningオーディオモジュール(LAM2)を世界で初めて採用した製品となり、iPhoneなどiOSの専用アプリから同モジュールを制御することで、さまざまな機能を実現する。
左右のイヤホン本体それぞれに2つのマイクを搭載(リモコン部とあわせて合計6つのマイクを搭載)し、周囲の音や耳の中から戻って来る反射音をそれぞれ別のマイクで拾って、個々のユーザーに最適化しつつ、高精度なノイズキャンセリングを実現する。
ノイズキャンセリングのためのパラメーターは、現在の自分がいる環境に最適化できるため、従来の飛行機などを想定したノイズキャンセリング製品と比べ、高周波ノイズを効果的に抑えることができるという。
HearThru(ヒアスルー)にも対応し、ノイズキャンセリングとは逆に、マイクで拾っている周囲の音を聞こえるようにした状態で、音楽を聴くこともできる。
音の送出口の根元あたりに、耳の内部に向けて搭載されたマイクは、ノイズキャンセリング機能での利用のほか、イヤホンの付け外しのセンサーとしても活用され、イヤホンを外すと音楽の再生が一時停止するようになっている。
リモコン部分には標準的な3つのボタンに加えて「スマートボタン」を装備。このボタンは押して起動するアプリを設定で変更でき、ボタンひとつで指定したアプリを起動するといった使い方ができる。
また、Appleの「EarPods」など、Lightning端子で使用するイヤホンは、従来型の3.5mmのイヤホン端子(ステレオミニプラグ)よりもバッテリーの消費が大きいことが課題とされているが、RAYZでは従来型のLightning端子のイヤホンだけでなく、3.5mmのアナログのイヤホン端子よりも省電力化を実現したという。RAYZ自体はLightning端子からの電源供給で駆動する。
加えて、上位モデルのRAYZ Plusにはケーブルの途中にLightningのジャック(メス端子)が用意されており、ここに充電用のLightningケーブルを接続することで、iPhoneを充電しながら音楽や通話を楽しむことも可能。
アプリによる機能追加の例としては、テレカンファレンス等での利用中に自分がしゃべっていない時にマイクを自動的にミュートする「スマートミュート」機能が挙げられており、近日中に同機能が追加される予定。
「RAYZ Plus」と「RAYZ」は、iOSデバイスの充電用ジャックの有無以外は共通の仕様。ユニットはダイナミック型で、直径9.2mmのドライバーを搭載する。再生周波数帯域は10Hz~22kHz。ケーブルを除く重さは約5g。ケーブル長は1.2m。対応するサンプリング周波数とビット深度は最大で48kHz、24bit。パッケージはサイズがS、M、Lのシリコン製イヤーチップと、コードクリップが同梱される。