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トランプ大統領と蜜月? ソフトバンク孫氏がコメント

 ソフトバンクグループの2017年第3四半期会見にて、孫正義代表取締役社長はトランプ米大統領との面会について言及。米国通信事業再編について、記者からの質問に答えた。

 米国でドナルド・トランプ氏が次期大統領だった2016年12月、孫氏はいち早く最も早く面会し、話題となっていた。

 そのため、プレゼンテーションの冒頭で「政治がらみの、とくにアメリカの政治がらみのことについては聞かないでいただきたい」と釘を刺していたが、質疑応答では「トランプ氏にいち早く面会したが、すり寄っているという批判もある」という指摘がなされた。

ソフトバンクグループ代表取締役社長 孫正義氏

 孫氏は「政治についてはコメントが難しいが、私は、アメリカのオバマ前大統領とも面会している。インドやイギリスの首相も、最近はロシアのプーチン大統領にも会っている」とした上で、「投資では、投資先の国の規制に適合させる必要があり、お互いWinWinの関係になるし、挨拶に行くのは当然」と弁明。その上で、「トランプ大統領が政策として挙げている、規制緩和に期待している」とコメントした。

 そこで、「通信事業では米国の規制によって挫折したT-mobile買収に、再び挑戦するチャンスがでてきたと考えるか」という質問がなされた。

 孫氏は「3年前はT-mobileを買収する一点で考えていた。我々は“買う側”だった」としつつ、現在は「(T-mobileを)買うかもしれないし、(スプリントを)売るかもしれない。単独のままでもやっていける」と、今後のスプリントの経営方針について、多くの選択肢があることを示唆した。