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防水対応、GPS内蔵の「Apple Watch Series 2」9月16日発売

 アップルは9月7日(日本時間9月8日午前2時)、アメリカ西海岸において発表会を開催し、Apple Watchの新モデル「Apple Watch Series 2」を発表した。同時に発表されたiPhone 7/7 Plusについては別記事をご覧いただきたい。

予約開始は9月9日、発売は9月16日

Apple Watch

 「Apple Watch Series 2」は2015年に発売されたApple Watchの新モデル。防水や内蔵GPS、新プロセッサなどの機能追加・スペック強化があるほか、新たにセラミックケースモデルやNikeとのコラボモデルなども追加されている。

 Series 2の各モデルは9月9日より予約開始で、9月16日以降に順次発売が開始される。

 デザインやバリエーションは従来モデルを踏襲。画面および本体の大きさ別に38mmと42mmの2種類のサイズが用意され、廉価なアルミニウムケースと上位機種となるステンレススチールケースのモデル、高級モデルとしてセラミックケースの「Edition」が用意される。

 アルミニウムはシルバーとゴールド、ローズゴールド、スペースグレイの4色があり、ステンレススチールモデルは無色(シルバー)とスペースブラックの2色がある。また、同梱されるバンドもさまざまな種類の中から選ぶことができる。

 Series 2の発売に合わせ、従来モデルは終了し、従来モデルのプロセッサと一部サイズを変更したアルミニウムケースのモデルが、より廉価なSeries 1として発売される。

 価格は従来同様、モデルによるが、最安の38mmのアルミニウムケースモデル+スポーツバンドの組み合わせで、Series 2が3万7800円(税別、以下同)、Series 1が2万7800円となっている。同42mmはSeries 2が4万800円、Series 1が3万800円。

 Series 2のみとなるステンレススチールケースのモデルは、もっとも安いスポーツバンドとの組み合わせで38mmが5万5800円、42mmが6万800円。

【お詫びと訂正 2016/9/12 19:09】
 記事初出時、従来モデルがSeries 1と呼称が変更されたとしておりましたが、Series 1として追加されるモデルは従来モデルと比べて、一部の仕様が異なる新モデルです。お詫びして訂正いたします。

セラミックケースの「Edition」、NikeとのコラボやHermèsのレザーバンドも

セラミックケースのApple Watch Edition

 さらに今回、新たにセラミックケースのモデルが、高級シリーズ「Edition」として追加される。一方で従来の18金製の「Edition」はラインナップから消えている。セラミックケースのEditionはSeries 2のみで、ベーシックなスポーツバンド同梱モデルが用意され、価格は38mmで12万5800円、42mmで13万800円となっている。

 このほか、Nikeとのコラボモデルである「Apple Watch Nike+」が10月下旬に発売される。こちらはアルミニウムケースにNike+モデル専用のバンドが付属する製品。ケースカラーとバンドの違いで4色が用意され、それぞれ価格は38mmが3万7800円、42mmが4万800円となっている。

 さらにHermésのレザーバンドも新色・新デザインが追加され、一部のベルトはカラーバリエーションが追加されている。

Apple Watch Nike+
Hermésのレザーバンド

50m防水と内蔵GPSで強化されたSeries 2

 Apple Watch Series 2は、基本的に旧モデルと同じデザインとインターフェイスを採用しており、カラーのタッチパネルディスプレイと側面のダイヤルとボタンで操作する。BluetoothとWi-Fiを搭載し、基本的にはペアリングしたiPhoneと連携して動作するが、特定の条件ではスタンドアロンでの利用も可能となっている。

 Series 2の新仕様としては、50mの防水性能に対応した。Series 1および旧モデルは生活防水レベルの防沫仕様だが、Series 2は水泳中の着用も可能で、水泳のアクティビティトラッカーとしても利用できる。ただし革製や金属製などの一部バンドについては防水性能は保証されていない。

 さらにSeries 2はGPSを内蔵することで、iPhoneを持たずにランニングなどをするときにも、ルートの履歴を記録できるようになった。加速度センサーや心拍センサーなどは従来と変わらない。防水対応となったが、スピーカーやマイクも引き続き搭載され、通話やSiriなどにも利用できる。

 プロセッサーも強化されていて、Series 2はデュアルコアプロセッサの「S2」が搭載され、従来モデルよりも50%高速となった。GPUは2倍高速になり、地図などのグラフィカルなアプリもよりなめらかに表示できるようになっている。Series 1も「新しいデュアルコアプロセッサ」である「S1P」が搭載されている。

 ディスプレイサイズは変わっていないが、Series 2は従来モデルやSeries 1よりも明るさが2倍になり、明るい屋外での視認性が向上している。

 日本向けの新機能としては、Series 2はFeliCaも搭載し、Suicaなどの決済手段をApple Watchから利用できるようになった。ただし日本におけるApple Pay関連機能は、10月下旬のソフトウェアアップデート以降に利用できるようになる。

watchOS 3は9月14日配信

watchOS 3の画面

 従来モデルに対しては、OSの最新バージョン、watchOS 3がiOS 10と同時に、9月14日に提供される。

 watchOS 3では側面ボタンにアプリケーション切り替えのDockが割り当てられたり、新しい文字盤、アクティビティの共有、車いす利用者のアクティビティトラッキング、リラックスのためのアプリ、iOS 10に合わせたiMessageの強化やHomeKit対応、緊急発進、Macのロック解除などの機能が追加される。