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「ユーザーに新たな行動生み出す」、コンセプトを一新したシャープ夏モデル発表会
2016年6月2日 21:02
スマートフォン導入期の不満は消えて、これからは人に寄り添うパートナーになる。これからはAQUOSで、新たな会話、行動を生み出す――2日、シャープは2016年夏に携帯電話各社から登場する同社製携帯電話の発表会を開催した。
プレゼンテーションを行った、シャープ通信システム事業本部パーソナル通信事業部の林孝之商品企画部長は、今夏のAQUOSでブランドを再定義すると説明、「活きる力を起動する」というメッセージでアピールしていく方針を明らかにした。
今夏は5機種をラインアップ
今夏発売されるシャープの携帯電話は全部で5機種。フラッグシップモデルがNTTドコモの「AQUOS ZETA SH-04H」、auの「AQUOS SERIE SHV34」、ソフトバンクの「AQUOS Xx3」の3機種。そしてミドルクラスの端末としてauの「AQUOS U」、Androidベースのフィーチャーフォンとして「AQUOS K SHF33」というラインアップだ。
フラッグシップ機はほぼ同じ外観、ハードウェアを採用。3キャリアそれぞれのモデルから、徐々に統一を図ってきたシャープだが、今回はほぼ同じ形に揃えた。ただしau版の「AQUOS SERIE SHV34」は指紋認証機能がなく、フロントカメラを使って眼球周辺の特徴で認証する「見るだけ解除」をサポートする。
これらの特徴として挙げられたのが「エモパー」「ハイスピードIGZO」「カメラ」「ユーザビリティ」だ。
エモパーはヘルスケアに対応
たとえばエモパーは今回より、ヘルスケアに関連する機能をサポート。タニタの体組成計で計測した体重を記録して、「野菜よりも肉や魚の鉄分のほうが吸収率が高いらしいですよ」と専門的なメッセージをわかりやすくユーザーへ伝える。
登場から1年半が経過したエモパーを継続して利用するユーザーは40万人を超え、今夏からはフィーチャーフォンである「AQUOS K」にも搭載されることになる。キャラクターとの会話を楽しみ、携帯電話に愛着をもたせる「エモパー」は、シャープが進める「AIoT(モノの人工知能化)」とそれに基づく“ココロプロジェクト”を代表する存在。今後もさらに進化する見込みだ。
カメラには花火撮影機能、ユーザービリティ向上も
ユーザーのハツラツさを刺激するというAQUOSシリーズのカメラ機能は、人や動物、風景の表情を活き活きと映し出したいという狙いをもって開発された。リコーの「GR Certified」認証を得たカメラ機能は、新開発されたレンズを採用し立体感のある質感を記録する。0.4秒で起動して、オートフォーカスは0.02秒でピントが定まるようになった。
新機能のひとつは、これからの季節にぴったりな「花火撮影機能」だ。これは花火が開いた瞬間を認識してシャッターを切るというもの。暗がりでも明るく撮れ、光学式手ブレ補正をサポートするAQUOSならではの機能と言え、花火が打ち上がる方向に向けてカメラを構えるだけでいい、という手軽さがウリ。
使い勝手(ユーザービリティ)の面では、センサーを使い、手にしたAQUOSをひねれば利用中のアプリを切り替えられる「ツイストマジック」、120Hz駆動でこれまでより滑らかな表示を実現するハイスピードIGZOディスプレイとそれにあわせて縦長画面のWebサイトをブラウジングする際などに使える「スクロールオート」といった機能が特徴として打ち出される。