インタビュー

スマホアクセサリー専門店「UNiCASE」、ハワイ出店の狙い

ハワイ店限定のスマホケースを読者プレゼント

 オリジナリティの強いスマートフォンアクセサリーを揃える専門店「UNiCASE」。全国各地に出店を進め、本誌でも度々スタッフの皆さんにイチオシアイテムを紹介してもらっている。そんなUNiCASEがハワイのアラモアナセンターにも新店をオープンするという。

 その狙いについて、UNiCASEを展開するCCCフロンティアの取締役・竹下結夏氏、同営業部シニアマネージャーでハワイ出店の指揮を執る小野寺貴紀氏に伺った。

CCCフロンティアの取締役・竹下結夏氏(左)と同営業部シニアマネージャーでハワイ出店を担当する小野寺貴紀氏(右)

ハワイ出店で20店に、購入者層は女性が6割

――現在の店舗数は国内19店、今度のハワイ出店で20店目になりますが、UNiCASEはどういったお客さんが多いのでしょう?

竹下氏
 実店舗とオンラインの店舗がありますが、オンラインでは50万人の会員様がいらっしゃいます。その男女比はちょうど半々くらいですね。お買い上げの比率を見ると女性が6割、男性が4割くらいになります。

――購入しているのは女性の方が多いわけですね。実店舗はいかがでしょう?

竹下氏
 各店舗で立地条件が違うのですが、秋葉原や心斎橋は男性のお客様が圧倒的に多いですね。他の店舗はパルコさんや東急プラザさんといった商業施設に属しているので、商業施設の特性上、女性のお客様が多くなりますね。そういった店舗は6~7割くらいが女性です。年齢層は20~30代くらいの方が中心ですが、福岡のラシックさん、名古屋のタカシマヤさんに入っている店舗では40~50代のお客様も多くいらっしゃっています。

――実店舗も女性が多いと。

竹下氏
 全体的には女性のほうが多いですが、男女、ご夫婦でご来店される方も多いですよ。

――売れ筋の商品は?

竹下氏
 これも立地や年齢で変わってはきますけども、最近では弊社のプライベートブランドの商品の売れ行きが非常に良いですね。以前もお話ししたことがあるのですが、UNiCASEでは人と違うモノが欲しい、ファッションと合わせる、ファッションの一部としてスマホケースを買いに来てくださる方が多いと感じています。

――IQOS(アイコス)ケースも続々出ていますよね。それだけニーズがあると?

竹下氏
 全店で好調ですね。こちらは男性のお客様がメインになります。今も工場で毎日生産していますが、それでも一度完売したほどです。現在は男女どちらでも使えるシンプルなタイプが多いのですが、今後は面白いカラー、日本の工業技術を使った質感のケースなども出していきますし、女性のIQOSユーザーも増えてきたので、女性向けIQOSケースも考えています。

――スマホのケースでは普通のクリアケースもありますよね。それよりもちょっと違ったモノが好まれている?

竹下氏
 日本の場合はiPhoneユーザーが多いので、個性を出したい、珍しいものや他の人と違うケースが欲しいといったお客様は多いですね。二人でお揃いのケースが欲しいけど、量販店に売っていないモノを探している、といったお客様とか。

フィルム貼りサービスに保証付き、他社との違い

UNiCASEの実店舗では、対象商品購入で無料でフィルム貼りサービスを提供している

――UNiCASEの店舗では、対象商品を買えば無料でフィルム貼りサービスを行ってくれますよね。お客さんにとっては大変嬉しい。競合他社に無い特長として受け入れられているのでしょうか?

竹下氏
 そうですね、フィルム貼りサービス自体、最初は他社でやっていなくて、我々くらいでした。まだ家電量販店さんも始める前だったと思います。大変ありがたいことに、その頃から継続してお越しいただいているお客様もいらっしゃいます。

――今は他社でも行っていますが……。

竹下氏
 弊社ですと対象商品に限りますがiPadにも無料で貼っています。他社のお店ではiPadになると有料で500円とか700円という場合もありますから。UNiCASEはフィルムの商品代だけで貼りますので喜んでいただけますね。iPadユーザーのリピーターもいらっしゃいます。フィルムだけを定期的に交換に来られる方とか。実はiPad Proのフィルム貼りサービスも開始準備をしていまして……。

――それは大きい方(12.9インチ)も?

竹下氏
 はい(笑)。大きい画面だとフィルムを貼るのも大変なので喜んでもらえるのではと思います。

――フィルム貼りサービス以外の他社との差別化ポイントというと?

竹下氏
 6月からiPhone向けに保証付きのガラスフィルムの販売を始めました(クリスタルガードガラス ナノセラム)。「安心保証プラン対象フィルム」であれば購入日から3カ月間、ガラスフィルムの破損時にフィルムの交換、貼り替えを行います。商品価格は1枚5000円くらいするので少し高くなりますが、何回も割れてしまうという人から要望の声があったのでサービスを開始しました。長く使い続けたいという人ほど買っていただけます。

――お客さんの声から生まれた商品なんですね。

竹下氏
 ガラスフィルムが好きなんだけど割れる心配がある、何回も割れてしまうからやめた、というお客様が貼り替えの際にいらっしゃったので、それで保証付きサービスを始めてみたんですね。おかげさまで好評です。

――ガラスのフィルムが割れたままで使っている人もいますよね。昔は画面が割れたらフィルムを貼って使う、という人もいましたが、今はガラスフィルムが割れた状態のままで、高いから貼りかえるのもなぁ……とそのままの人もいますから。多少高くともそういう人には安心できますよね。

竹下氏
 それとこのガラスフィルム「クリスタルガードガラス ナノセラム」自体、かなり強度のある割れにくいガラスを使っているので、なかなか割れない。私も今までガラスフィルムを使ってきましたが、気がついたら割れていることがあって(笑)。とくに落としたりはしないのですが。だけど、このクリスタルガードガラス ナノセラムはもう数カ月使い続けていますが割れていませんし、工場の検証だけでなく、弊社のスタッフみんなで使って検証しています。実際にユーザーとしてスタッフが使ってみた上で、長持ちすると分かり、オススメしています。さらに貼り替えもできますよ、保証も付いていますよ、となれば安心していただけると思います。

――フィルムの手厚いサービスにより売れているというわけですよね。それと御社の場合、先ほどのIQOSケースもそうですが、スマホのケースにこだわらないところが面白いですよね。

竹下氏
 UNiCASEとしてはスマホアクセサリーの専門店と謡っているので、“スマホと一緒に持ち歩くモノ”がテーマになってきます。IQOSケースのときは、ケータイとタバコは一緒に持ち歩くものなので、そこからスマホケースとIQOSケースを同じブランドで揃えたら統一感が出せる、と考えました。革製品が好きな人は同じブランドで揃える人が多いというので、それをイメージしています。ほかにも女性であればカバンに財布とパスケースとスマホがいつも入っているよね、と。それでお揃いのデザインにしたり。そういう形で膨らませてきたので、当面はスマホと一緒に持ち歩くアイテムを出していくことになると思います。

――カバンのなかのモノというイメージですが、カバンそのものはつくらないのですか?

竹下氏
 「カバンつくりたい!」というのは最初の頃からあるんですけどなかなか……(笑)。作るのに手間もかかるので、今すぐということは無いですが、ケースだけでなく、スマホと一緒に使う生活用品というテーマに広げていこうとは思っています。

8月中旬オープンのアラモアナセンター、日本のショップだからこその信頼

UNiCASE アラモアナセンターの場所

――気になるハワイ出店ですが、以前から予定されていて、公式サイトにもcoming soonの表示が出ていましたよね。オープンはいつ頃に?

竹下氏
 8月中旬くらいにオープン予定です。coming soonが長かったですよね(苦笑)。

――そもそもなぜハワイ出店なのか、経緯を教えてもらえますか?

竹下氏
 もともとグローバル展開をするなら、その足がかり、1店舗目はハワイと考えていました。とくにハワイのアラモアナに出したい! と。もちろん場所、賃料、人といったタイミングがあったんですが、今回ご縁があってチャンスが来ました。実は2年くらい前から考えはあったんです。

――それほどハワイにこだわる理由は?

竹下氏
 ブランド価値を高めるための拠点として重要だと考えました。もともとUNiCASEはブランドを育てるために、ファッションと関わりがあり、商業施設で、観光のお客様が多く、アップルストアが近い場所といった条件で出店しています。海外でそれにピッタリとマッチする場所がハワイのアラモアナセンターでした。

――ハワイだと日本のお客さんも多いから、というのもあるのでは?

竹下氏
 実際にオープンしてからでないとどんなお客様がいらっしゃるか分からないところがあるのですが、日本人の観光のお客様が多い場所は、マーケティングも行いやすいとは思いますね。

――ブランド価値という意味では、ニューヨークやパリ、ローマ、ロンドンといった都市はどうですか?

竹下氏
 言語の問題もありますから、英語はともかく、フランス語やイタリア語は……。ただハワイはいろんな国からの観光客の方も多いですから、その反響も見つつですね。

――日本国内の店舗でも外国からのお客さんは増えているのでは?

竹下氏
 そうですね。他の国では人気ブランドのニセモノも多いようで、日本で買えば本物、すぐに壊れない、とおっしゃるお客様も多いです。海外のスマホケースショップでは、ハワイも含め「これ、ちょっとどこかの……見たことあるな……」といった商品が実際にありました。そういうことがあるので正規品の良いモノをきちんとお届けしたい、というのはUNiCASEのもともとのコンセプトでもあるので、期待に応えたいと思います。

――ハワイでは日本国内の店舗と同じ商品を売るのですか?

竹下氏
 日本よりも5.5インチのiPhoneケースが増えます。海外のお客様ですとiPhone 6 Plusや7 Plusといった大きな画面のiPhoneを使う方が多く、アジア圏の富裕層の方も大きい端末を使っている傾向が見られますので。

――現地でのユーザーマーケティングもした上で商品も合わせていくということですね。ただ、日本やハワイはiPhoneユーザーが多いかもしれませんが、地域によってはAndroidのユーザーも多いですよね。そういった地域に将来出店するとなると、商品のラインナップが変わっていくんでしょうか?

竹下氏
 たしかにそういう地域もありますね。ただ、Androidのケースを大きく増やすという展開はまだかな、と思います。

――ハワイ出店となると商品は日本から送るわけですよね?

竹下氏
 はい、プライベートブランド商品はいいんですけど、一部は版権の問題で調整に時間がかかるものもあります。ですので日本とまったく同じ商品が送れるわけではありません。店舗の什器も、日本から送って1カ月くらいかかりました。現地で什器を作ろうとすると木材の輸入などいろいろあり、かなり高額な費用になることが判明しまして……。海外にも出店されている飲食店などでは常識だそうです(苦笑)。弊社は海外初出店だったので知らないことも多かったですが、大抵皆さん日本で作って現地に持っていくそうで。

ハワイではフィルム貼りサービスがウケる?!

――ということは店舗の内装は日本と同じようになるんですね。サービスはどうですか? 無料でフィルム貼りもあるのですか?

小野寺氏
 はい、行います。現地の企業の方と話していても「フィルム貼りサービスはウケる」と、「大々的にやったほうがいい」とお声をたくさんいただきました。“日本のクオリティ”“日本の職人の技術”で貼っている、というのは、ほかに無い特長です。みんな今まではフィルム貼りは気にしていなかったけど、一度これが当たり前になれば感動されるサービスだ、と。オープンしてからの反応が楽しみですね。

――ハワイならではのサービスとかは?

小野寺氏
 実はハワイではパフォーマンスをしながら鉄板焼きをするのが流行っているんですよ。それを見てゆくゆくはたとえば格好いいフィルム貼りをできないか、なんてことも話してたんですけどね。あくまでたとえばの話ですよ(笑)。

ハワイ限定で販売されるiPhoneケース

――ハワイではないと買えない商品はあるんですか?

竹下氏
 はい、ハワイ限定で日本のデザインにアラモアナを中心にハワイの地図をイメージしたiPhoneのケースがあります。大きさ別に各2色、クリアブラックとクリアですね。UNiCASEではもともと地域限定のケースを販売しているのですが、そのハワイ限定版です。これは本当にハワイ店のみの販売、オンラインでも買えません。今までの地域限定版はiPhone 7版しかなかったのですが、ハワイでは大きいiPhone向けということでPlus用のケースを作りました。

――海がいいですね。

竹下氏
 皆さん、最初は地図になっていると気付かないですが(苦笑)。

――ハワイ店の詳しい出店場所はどこになるのでしょう?

小野寺氏
 アラモアナセンターの2Fになります。

――ハワイ店のスタッフはどう確保されたのでしょう?

小野寺氏
 日本と人数は変わらないですね。5~7人で運営する予定です。3名ほどが常駐します。ユニフォームも同じですよ。まだスタッフは募集中ですので、ご興味がある方はぜひ!

竹下氏
 日本語ができる方の応募も多いですね。ご結婚でハワイに来た方とか、邦人2世の方も多いですし、子育てが終わって働きたいという日本人女性の方とか。

――日本のUNiCASEはスタッフが若いイメージがありますが、ハワイ店の場合はいかがでしょう?

竹下氏
 若い人も家族のいる人も、いろいろです。お客様もさまざまな方がいらっしゃると思うんですよね。年齢層、国、日本ではご来店されないタイプのお客様も。そう考えると、年齢よりも幅広いお客様にしっかりとした対応ができるか、ということが重要だと思っています。

小野寺氏
 ハワイは日本語が通じる、とはいっても米国ですから、実際には日本語が自然に通じる店は少ないんです。ですが、UNiCASE アラモアナセンターでは日本語ができる人を中心に雇用をしているので、日本から観光で来た方も安心してお買い物ができますよ。

――片言の日本語のお店とは違う、日本語でコミュニケーションがちゃんとできると。

小野寺氏
 そうですね。商品のご説明だけでなくハワイのオススメスポットをお伝えしたりといったこともできますから、ぜひハワイに来られたらハワイ店に立ち寄っていただければと思います。

インスタグラムとオンラインストアではキャンペーンも開催中

――そういえば、キャンペーンも始まっていますね。

竹下氏
 オンラインの会員数が50万人突破したので大々的に3つのキャンペーンを行っています。まずはインスタグラムのフォロワーさんへ50日連続(1日1名)でUNiCASEで扱っているアイテムやグッズをプレゼントしています。高価な商品もありますよ。骨伝導のワイヤレスイヤホンが一番高額でしょうか、2万円弱で販売している商品です。本当にランダムに抽選です。

――誰にでもチャンスがありますね。

竹下氏
 オンラインストアの商品を購入した際に送料が無料になるキャンペーンもありました。ただ、これは7月20日で期間が終了しています。3つめのキャンペーンは現在も開催していて、オンラインストアで購入されたお客様に、実店舗で使える500円のクーポンをプレゼントしています。実店舗で税込み3240円以上お買い上げで利用できます。

 あと、8月16日(水)~8月22日(火)の期間限定で、「Web告知を見た」とUNiCASE実店舗の店頭でお伝えいただくとくじ引きに参加できるキャンペーンも予定しています。

――9月には新しいiPhoneの登場が期待されていますが。

竹下氏
 そうですね……今年はどうなるのか、現場の人間としては出るまでは信じない(笑)。ですが準備はしています。アップルストアに近い店舗が多いので、毎年iPhoneの発売に合わせて立ち寄ってもらえたり、知ってもらえるので楽しみですね。

――最後に読者プレゼントもいただけるとか。

竹下氏
 はい、先ほどご紹介したハワイ店限定のケースをプレゼントいたします。ハワイ店以外、日本で手に入れるにはこの機会しか恐らくありませんので、ぜひご応募いただければと思います。

――お忙しい中ありがとうございました。

読者プレゼント

 UNiCASE アラモアナセンター(ハワイ)限定で販売される貴重なiPhoneケース(iPhone 7用 2名様、iPhone 7 Plus用 1名様)を抽選でプレゼントいたします。締切は2017年8月9日正午。当選者にはメールでお知らせの上、送付先等を確認させていただきます。

メールアドレス

確認のために、もう一度入力してください。

希望サイズ
iPhone 7
iPhone 7 Plus