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QTnet、災害発生時の通信を確保する「QTnet公共安全モバイルサービス」

 QTnetは、公共機関専用の新サービス「QTnet公共安全モバイルサービス」を発表した。3日より受付が開始されている。

災害発生時の通信を確保する為のサービス「QTnet公共安全モバイルサービス」

 「QTnet公共安全モバイルサービス」は、災害発生時を想定したサービス。警察、消防、自治体といった公共機関のほか、電力・水道・ガス・金融などライフラインや公共サービスを提供する企業に提供される。

 主な特徴は「専用設備による品質確保」「マルチキャリア」「災害時の優先電話」「自動チャージ」という4つ。

 1つ目の「専用設備」では、IIJ(インターネットイニシアティブ)が構築した公共安全モバイルサービスでの運用で実現したもの。一般的に、災害が起きると、安否を確認しようとするなど、電話や通信の利用が一気に増えて混雑するが、専用設備により混雑の影響を避ける。

 2つ目の「マルチキャリア」は、au回線とドコモ回線の2回線を合わせることで実現したもの。マルチキャリア対応により、片方のキャリアに通信障害が起きても、もう片方のキャリアに切り替えることで、通信を維持できるように設計されている。

 3つ目の「優先電話」は、その名の通り、災害時に通話しようとする際につながりやすくなるというもの。災害などで通信が混雑すると、通常の回線では混雑緩和のため接続制限が課されることがある。「災害時優先電話」オプションを追加することで、これらの制限を回避することができる。

 4つ目の「自動チャージ」は、その名の通り契約データ容量を超過すると、自動でデータ容量がチャージされる機能。これにより業務の際「突然通信が遮断される」等の、トラブルを心配すること無く、安定した運用が可能となる。