【Mobile World Congress 2017】

「Moto G5」「Moto G5 Plus」発表、ミドルレンジ最新モデル

 モトローラは、ミドルレンジシリーズMoto Gの最新モデル、「Moto G5」と「Moto G5 Plus」を発表した。いずれも日本における発売はアナウンスされていないが、グローバルで3月より発売される。価格はモデルや発売地域によって異なるが、Moto G5が199ユーロ、Moto G5 Plusが229ドルまたは279ユーロとなる見込み。

Moto G5

 Moto G5は5インチフルHDディスプレイを搭載するAndroid 7.0スマートフォン。

 メインカメラは13メガピクセルで、センサーの画素サイズは1.1μm、位相差オートフォーカスに対応し、レンズはf/2.0。フロントカメラは5メガピクセルでf/2.2。

 プロセッサーには最大1.4GHzでオクタコアのSnapdragon 430を採用。メモリとストレージ容量は出荷地域ごとのモデルによって異なるが、メモリは2GBもしくは3GBで、日本は2GBとアナウンスされている。ストレージ容量は中南米モデルが32GBとなり、それ以外は16GB。

 本体の大きさは144.3×73.0×9.5mmで重さは144.5g。筐体は金属製で、カラーバリエーションは「Lunar Gray」と「Fine Gold」、欧州中東アフリカ地域専用の「Sapphire Blue」の3色。バッテリーー容量は2800mAh。

Moto G5 Plus

 Moto G5 PlusはMoto G5よりもプロセッサー性能やカメラ性能などのスペックが上となる、5.2インチフルHDディスプレイを搭載するAndroid 7.0スマートフォン。

 メインのカメラは12メガピクセルと、画素数こそMoto G5よりも少ないが、画素サイズは1.4μmと大きく、デュアルオートフォーカスピクセルを採用し、レンズはf/1.7と明るくなっている。フロントカメラはMoto G5と同じで5メガピクセル、f/2.2。

 プロセッサーには最大2.0GHzでオクタコアのSnapdragon 625を採用。メモリとストレージ容量は出荷地域ごとのモデルによって異なるが、メモリは2〜4GB、ストレージは16〜64GBがある。

 本体の大きさは150.2×74×7.7mm(カメラ部9.7mm)で、重さは155g。筐体は金属製でカラーバリエーションはLunar GrayとFine Goldの2色。バッテリー容量は3000mAh。

 Moto G5/G5 Plusの両機種に共通する仕様としては、指紋認証センサー、前面大音量スピーカー、撥水コーティングなど。microSDカードは16〜128GBをサポートし、一部モデルはデュアルSIMに対応する。

Moto Modsも引き続き展開

 フラッグシップモデルシリーズのMoto Zシリーズについては、新製品は発表されていないが、同シリーズ向けの交換背面パネル型の追加モジュール「Moto Mods」については、新製品の「Power Pack」などが発表されている。

発売中の主要なMoto Mods
Power Pack。日本での発売はアナウンスされていない

 新製品の「Power Pack」は、バッテリーを内蔵するMoto Mods。発売中のバッテリー内蔵Moto Modsに比べると、より薄くなり、Power Packから本体を充電するときに自動で高効率になるようにするモードを搭載している。このPower Packは3月より49ドルあるいは49ユーロで販売される予定。

 このほかにもMoto Mods自体を充電するための充電アダプター、ワイヤレス充電アダプター、高速充電するためのTurbo Chargerも発売される。さらに夏にはスピーカーなども内蔵するゲームコントローラーのMoto Modsも発売すると紹介された。

充電アダプター
ワイヤレス充電器
ターボチャージャー
ゲームパッド

 さらに検討中のコンセプトとして、フォトプリンターMods、ロボット制御Mods、3枚以上のSIMも使えるマルチSIM Mods、同社のYOGAシリーズのようなタブレット型Mods、イルミネーションMods、VR Mods、複数のModsと本体を同時に充電できる充電スタンドなどが紹介された。

プリンターのコンセプト
ロボット制御Modsのコンセプト
マルチSIMのコンセプト
2-in-1的に使えるコンセプト
背面イルミネーションModsのコンセプト
充電スタンドのコンセプト。分離合体で拡張できる
Alexa連携のコンセプト

 さらにMods以外も含んだ展開として、Amazonが展開している対話型エージェントの「Amazon Alexa」との提携も発表された。イメージとしては、MotoシリーズにAmazon Alexaの機能が搭載されたり、AlexaのためのMoto Modsも検討しているという。