【Mobile World Congress 2015】
ZTEが「Blade S6」を4月に日本で発売、SIMフリー端末も本格展開
(2015/3/4 12:59)
中国ZTEは、1月に発表された最新モデル「Blade S6」を、日本で発売する。MVNO向けのSIMフリーモデルになる見込みで、発売は4月を予定している。Mobile World Congressで行われたインタビューで、アジア・パシフィックおよびロシアを統括する張樹民氏が明かした。
Blade S6は、操作性を強化したモデルで、「ダイヤルする、マナーモードにする、着信を拒否する、カメラを起動する、LEDを点灯させるといったことを、ジェスチャーで操作で行える」。OSにはAndroid 5.0を採用し、オクタコアCPUや13メガピクセルのカメラを備える。ディスプレイサイズは5インチ、解像度は720×1280ドット。
日本市場では2014年8月に発売された「Blade Vec 4G」の後継という位置づけになり、MVNOにも納入される。価格はBlade Vec 4Gよりも、やや高くなる見込み。ZTEはBlade Vec 4Gを「トライとして投入した」といい、その結果は高く評価しているという。オープンマーケットのため販売台数はまだ大きくないが、「日本のマーケットは世界のショーケース、そこでZTEの実力をお見せしたい」という方針で端末を投入した。
これまではキャリア向けの製品を柱にしていた同社日本法人の端末部門だが、「今後は両輪にしていく」。Blade S6以降も、複数のSIMフリーモデル投入を予定しており、「日本のデザインチームも傘下に入ってもらい、日本人から見たいいデザインを考えてもらっている」という。
ZTEの製品は中国、北米でシェアが高いが、日本もこれらの重点地域に入っており、今後は積極的に製品を投入していく構えだ。知名度向上のため、スポーツチームのスポンサーになることも検討しているという。
Mobile World Congressでは、眼球の静脈を検知してロック解除を行う機能を搭載した「Grand S III」を発表している。同社は「セキュリティ、音声認識、カメラなどのエンタメ機能」の3つの柱を設けており、Grand S IIIはセキュリティがテーマ。音声認識対応モデルとしては、CESでも出展されていた「STAR II」を用意。デザインやカメラ機能を強化したラインナップとして、「Nubia」シリーズを展開している。