【2014 INTERNATIONAL CES】
ファーウェイ、6.1インチの「Ascend Mate2 4G」を発表
(2014/1/8 12:02)
ファーウェイは6日(現地時間)、CESの開幕に合わせてプレスカンファレンスを開催し、6.1インチのディスプレイを搭載した「Ascend Mate2 4G」を発表した。
ファーウェイはAscendブランドのスマートフォンをグローバルで展開しており、日本でもドコモから同ブランドの端末が発売されている。そのうち「Ascend Mate」はスマートフォンとタブレットの中間にあたる「ファブレット」に位置づけられるシリーズで、第1弾となる「Ascend Mate」は2013年のCESで発表されている。Ascend Mate2 4Gは、この後継にあたる端末だ。6.1インチのディスプレイを搭載しているほか、4050mAhのバッテリーを内蔵し「2日駆動」をうたっている。5メガピクセルで、88度の広角撮影が可能なフロントカメラを搭載しているのも、この端末の特徴だ。
年間8000万台の出荷を目指す
プレスカンファレンスでは、Consumer Business Group Executive Vice President、Colin Giles氏がファーウェイの現状を解説した。
Laine-Ylijoki氏によると、ファーウェイの出荷した端末のうち87%がスマートフォンとなり、2013年は「IDCによると世界第3位のメーカー」となった。出荷台数も右肩上がりで、2013年第4四半期は全世界で1750万台。2014年は年間で8000万台を目標に掲げている。昨年からブランドの強化にも乗り出しており、「Make It Possible」というキャッチコピーの下、ブランド認知度も徐々に向上している。
1台で全てを
こうした状況を受け、ファーウェイが発表した端末がAscend Mate2 4Gだ。端末を紹介したConsumer Business GroupのCEO、Richard Yu氏は昨年のCESで発表したAscend Mateを振り返り、「1台ですべてを済ませるというのがコンセプトだった」と語った。このコンセプトを受け継ぎ、さらに機能を強化したのがAscend Mate2 4Gとなる。
6.1インチのディスプレイは狭額縁設計になっており、「79%の画面占有率」(Yu氏)を誇る。日本ではソフトバンクから発売されたシャープ製「AQUOS PHONE Xx 302SH」が80.5%の画面占有率となっているが、それに迫る数値だ。フロント部分のほとんどがディスプレイで占められている。片手で操作しやすいよう、端末下部の面積も抑えられている。
バッテリーは内蔵型で取り外しはできず、容量は4050mAhとなる。この大容量バッテリーに加え、省電力技術を積み上げたことで駆動時間を伸ばしている。Yu氏によると、電力の削減は「LTEの最適化が大きい」といい、ここには基地局も展開するファーウェイの特許技術が生かされているとのこと。Yu氏が示したデータによると、ヘビーユーザーやビジネスユーザーが使った際の駆動時間は、競合の「GALAXY Note 3」や「GALAXY S4」「iPhone 5s」を大きく上回っている。バッテリー容量を活かし、他のスマートフォンを充電する機能にも対応する。
通信分野で培った技術を活かし、LTEはカテゴリー4に対応。下り最大150Mbpsでの通信が可能となる。デュアルバンドWi-FiやBluetooth 4.0といった、最新の通信技術にも対応している。LTEはFDD方式に加え、TD-LTEを採用する。
ユーザーインターフェイスにこだわっているのもAscendシリーズの特徴で、Androidで一般的なホーム画面とアプリドロワーという概念を廃したシンプルな「Emotion UI」を搭載する。Ascend Mate2 4Gでは、このバージョンが2.0となっており、より直感的に操作できるモードも用意した。キーボードを画面端に寄せることができるなど、大画面ながら片手操作にこだわっているのもUIで工夫した点だという。
本体のサイズは161×84.7×9.5mm。背面に13メガピクセルカメラを搭載する。ディスプレイの解像度は1280×720ドット。1.6GHz駆動のクアッドコアCPUを搭載し、OSのバージョンはAndroid 4.3となる。背面カバーと一体となったフリップタイプのアクセサリーも発売される。このアクセサリーはフリップに小窓がついており、閉じたままでも時刻などを確認することが可能だ。