【CEATEC JAPAN 2012】
TransferJetのmicroSD搭載モデルがデモ展示


 「CEATEC JAPAN 2012」のTransferJetのブースでは、東芝が開発している小型モジュールが展示されており、この技術を応用したTransferJet搭載microSDカードのデモンストレーションが行われている。

 TransferJetは、約560Mbpsと通信速度が高速な近距離無線の規格。現在はデジタルカメラなどに搭載されているほか、パソコン用のリーダーライターや、TransferJet内蔵メモリースティックなどが登場している。

 東芝は9月26日に、TransferJetに対応する4.8mm角の小型送受信モジュールを開発したと発表しており、スマートフォンやタブレットへの搭載・普及を図っていく考え。東芝は同時に送受信モジュールを内蔵したmicroSDIOカードの開発も明らかにしている。このTransferJet搭載microSDカードを用いれば、既存のスマートフォンやタブレットに専用アプリを追加するだけでTransferJetを利用できるようになる。

 ブースのデモでは、REGZA Tabletの側面スロットに挿入したTransferJet搭載microSDカードから、10MBを超える動画を一瞬で送信できる様子が披露されている。

 なお、このデモでは東芝の通信機能付きSDカード「FlashAir」シリーズのTransferJet搭載版が用いられていた。製品化は未定とのことで、Wi-Fiも搭載するのか、TransferJetのみになるのかは分からないとのことだった。


新たに開発された小型のTransferJet送受信モジュールTransferJet搭載microSDカード(左)と、「FlashAir」シリーズのTransferJet搭載版。いずれも開発中で最終的な仕様は未定
送受信のデモ。左のタブレット端末に挿入されたTransferJet搭載microSDカードから、右の「FlashAir」シリーズのTransferJet搭載版にデータを送信しているところ。通信可能な距離が最大で約3cm程度。基本的にはくっつけるようにして送受信を行う

 




(太田 亮三)

2012/10/4 10:39