【CEATEC JAPAN 2011】
KDDI、スマ-トフォンやタブレットで楽しめる「自由視点コンサート」
KDDIブースでは、多視点でコンサート映像やミュージッククリップが鑑賞できるようになるという「自由視点コンサート」のデモを行っていた。
「自由視点コンサート」は、6台のカメラで撮影した三次元モデルが三次元空間上に配置されており、ユーザーはカメラを動かしていくような感覚でミュージシャンの演奏などを多視点で確認できるという技術。映像だけでなく、音源の三次元化にも対応しており、複数の演奏者がいる場合、特定の人物にカメラを近づけていくと、映像とともに空間上の音の聞こえ方も変化していく。三次元モデルと三次元音場の分析処理を軽量化し、仮想視点の見え方や聞こえ方をタブレット端末やスマートフォンで再現できる。
KDDIでは、この技術をコンテンツホルダーなどに提供していくことで、新たな音楽スタイルを模索していく。説明員は、年内の商用トライアルを目指すと話していた。
また、Android対応のセットトップボックス(STB)とタブレット端末、テレビなどを介してモバイルで撮影した映像をテレビで楽しむデモなども実施されていた。こちらはケーブルテレビ会社などが採用しているSTBのAndroid化を促すもので、モバイル機器などとの親和性の高さなどをメリットに既存STBのリッチ化を目指していくという。商用化時期は未定。
このほか、ヘルスケアや教育向けの研究なども紹介されていた。
(津田 啓夢)
2011/10/4 22:34