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アプリやサイトの検証キット「Remote TestKit」にブラウザ版

 NTTレゾナントは、クラウド経由で利用できるスマートフォン端末のリモート検証サービス「Developers AppKitBox-Remote TestKit」において、ブラウザ上での操作が可能な「Remote TestKit ブラウザ版」の提供を開始する。対応ブラウザは、Google Chrome、Firefox、Safariの最新バージョンと、Internet Explorer 10.x以上。

Remote TestKit ブラウザ版

 Remote TestKit ブラウザ版は、昨年12月よりβ版として一部機能を提供してきたが、機能と対応環境を拡充して正式リリースとなった。これまで「Remote TestKit」は、開発者向けに動作検証を行うサービスとして、クライアントソフトウェア版を提供してきたが、アプリの受入試験や、リリース後ユーザーからの問い合わせなど、開発者以外にも利用ニーズが高まっていることから、今回ブラウザ版を提供することになった。

 ブラウザ版を提供することにより、ソフトウェアの個別インストールが制限されている企業でも導入しやすくなるほか、直感的なインターフェイスを採用することにより、幅広いユーザーが利用できるようになる。

 利用料金は下記のとおり。なお、1つのアカウントでブラウザ版とクライアントソフト版の両方が利用できる。

プラン名コース料金(税別)利用時間制限端末数制限
フラットプランFlat 15万円なし1台
フラットプランFlat 312万5000円なし3台
フラットプランFlat 520万円なし5台
年間プランY-Pro 109万1800円10時間/月×12カ月なし
年間プランY-Pro 5040万8000円50時間/月×12カ月なし
年間プランY-Pro 10076万5000円100時間/月×12カ月なし
月間プランM-Pro 108100円10時間/月なし
月間プランM-Pro 503万6000円50時間/月なし
月間プランM-Pro 1006万7500円100時間/月なし
都度購入プランEntry900円1時間なし
都度購入プランPro 109000円10時間なし
都度購入プランPro 504万円50時間なし
都度購入プランPro 1007万5000円100時間なし

実端末での自動テストを行う「Remote TestKit」Thrift API提供

 実端末に対して自動テストを実行することが可能なRemote TestKitのThrift API提供を開始する。対応言語はJava、PHP、Ruby、Perl。今回提供するAPIには、端末のレンタル・自動延長API、WebページキャプチャAPI、仮想adb有効化API、画面キャプチャ・動画録画APIなどが含まれる。

 これらを利用することで、たとえば、コードがコミットされるたびに実機をレンタルし、仮想adb経由で自動テストを走らせて結果を取得、その遷移を録画APIでムービーファイル化して参照できるといったシステムを構築できる。また、新しい機種が発売されたときに自社サイトのWebページをキャプチャして画像ファイル化、運用チームに自動でメールするといった場合も同様。

 またバージョンアップを実施することで、クライアントソフトウェア更新の自動化や、レンタル中の端末に「レンタル中」と表示される機能が追加される。

川崎 絵美