インテック、スマホの屋内の位置情報を音波で補正する技術


 インテックは、スマートフォンを対象とした屋内位置測定技術を開発した。従来のスマートフォンに内蔵された機能を利用する方式に加えて、音波による補正技術を使用するハイブリッド方式で、誤差1m~数mを実現するとしている。同社では、ショッピングモールや地下街での活用を見込んでいる。

 新たに開発された技術は、屋内でスマートフォンの位置情報を取得する際、端末内蔵の加速度センサー、地磁気センサーで推定する位置情報に加えて、音波による位置情報を組み合わせたハイブリッド方式としているのが特徴。

 音波は、店舗内などに設置された装置から発信される非可聴域の音波を、端末のマイクで取得して利用する。これにより、Wi-Fiによる位置推定よりも精度の高い位置情報が取得できるという。また、店舗側は音波を発信する信号装置を設置するだけで、「簡単かつ低コストで導入できる」としている。

 店舗側などが提供するアプリでこれらの技術を搭載すれば、スタンプラリーやイベント、クーポンといった位置情報を利用したサービスを提供可能。対象OSはiOSおよびAndroidで、同技術を採用したアプリはApp Storeの審査にも対応する。

 同社はすでに実証実験を行っており、11月27日から開催される「第21回 新聞製作技術展」でソリューションの販売を開始する。


 

(太田 亮三)

2012/11/26 13:23