ソフトイーサ、スマホ対応の「PacketiX VPN 4.0」ベータ版公開
ソフトイーサは、スマートフォン対応や通信速度向上などの機能追加・改善を図ったVPNソフトウェア「PacketiX VPN 4.0」のベータ版(RC1)を公開した。ベータ版は無料で利用でき、利用期限は2013年3月31日まで。
「PacketiX VPN 4.0」は、個人・法人向けに提供されるレイヤー2 VPNソフトウェアの最新版。新たにL2TP/IPsec、OpenVPN、MS-SSTP、L2TPv3、EtherIPなどのVPNプロトコルに対応したほか、iPhoneやAndroid端末などスマートフォンからのVPN接続を受けられるようになった。
NATやファイアーウォールの内側でもポート開放が不要なNATトラバーサル機能や、ダイナミックDNS機能、ICMPや公衆無線LANでもVPNを利用できるVPN over ICMP/DNS機能を新たに搭載する。
また、前バージョンの「PacketiX VPN 3.0」と比較して、VPN内でのファイル転送速度を最大2倍にまで高めるWAN高速化機能や、フレッツサービス網内のIPv6折り返し通信対応機能、パケットログにおけるHTTPアクセスのヘッダの記録機能などが新たに実装されている。Windows用のインストーラーは、一般ユーザー権限でインストールできるようになっている。
ベータ版はRC1(製品候補版)で、製品版に搭載予定のすべての機能が搭載されている。RC版のバグレポート・プログラムも開始されており、重要な不具合を発見したユーザーには製品版(Professional Edition)のライセンスがプレゼントされる。
深刻な不具合が発見されない場合、製品版の提供は2012年末、または2013年の早い時期に提供される予定。
「PacketiX VPN 4.0」ベータ版 |
価格・ライセンス体系は「PacketiX VPN 3.0」と同じ。個人・SOHO向けは、Home Editionが2310円~、SOHO向けのSmall Business Editionが1万5719円。
法人向けは、小規模企業向けのStandard Editionが9万5000円~、中規模企業向けのProfessional Editionが15万円~、大規模企業向けのEnterprise Editionが60万円~。大規模企業向けのUltimate Editionがオープン価格となっている。
法人向けライセンスおよびサブスクリプション契約では、前バージョンから無料でアップグレードできるアップグレード権を利用できる。個人・SOHO向けエディションは、無料アップグレードの対象外。
なお、「PacketiX VPN 4.0」の法人向け機能以外の多くの機能は、フリーソフトウェアでオープンソフトのVPNソフトウェア「UT-VPN」に2013年の早い時期に移植され、ソースコードも公開される予定。同時に「UT-VPN」の名称は「SoftEther VPN」に変更される。
2012/11/26 15:14