「QuerySeeker Analyze」、dメニューとauスマートパスに対応


 クエリーアイは、アプリの販売動向を分析するツール「QuerySeeker Analyze」において、新たにNTTドコモの「dメニュー」、auの「auスマートパス」のランキング情報に対応した。また新機能として、アプリ提供事業者ごとに情報を分析できる「ベンダーランキング」も追加されている。

 「QuerySeeker Analyze」は、公開されているスマートフォンアプリのランキング情報を収集し、同時にソーシャルメディア上での口コミ状況をまとめ、互いの相関性などを分析できるツール。アプリ開発事業者向けのマーケティングツールとして、これまでiPhone、Android、Windows Phoneに対応していたが、今回新たにdメニューとauスマートパスのランキング情報にも対応した。2012年5月以降の情報が既に蓄積されており、最短15分前までの状況を分析できる。利用料は初期費用が14万800円、月額利用料が14万8000円。

 また同社ではあわせて、新機能「ベンダーランキング」を追加した。これはアプリのランキングデータをもとに、アプリ開発事業者をランク付けしていくというもの。1位のアプリには300点、2位のアプリには299点と点数を付けていき、300位のアプリは1点と、上位アプリを輩出する事業者は高得点になりやすい形にしている。公開情報を元にしているため売上高までは分析できないが、日別、月別で傾向を把握できる。

 同社では「ベンダーランキング」を利用し、過去1年のベンダーランキング情報をあわせて発表している。公開されたランキングは、日本のiPhone、Android向けアプリ、そして米国のiPhone、Android向けアプリの上位5位、12カ月分となる。人気タイトルをコンスタントに提供できる事業者が上位に名を連ねていると見られ、最近ではiPhone向けにGREEが1位を独占しつつ、スクウェア・エニックスが上昇しつつある状況がうかがえる。米国では、Android向けランキングを見ると、2012年7月に5位、2012年8月に2位と、Mobageがランクアップしてきている。全体的には大手ゲーム会社が上位を独占している格好で、クエリーアイでは「順位の変動も比較的緩やかで、寡占化の進行がうかがえる」としている。




(関口 聖)

2012/9/20 10:47