KMSIとコスモ、学生の出席管理と参加型授業の支援サービスで協業


 京セラ丸善システムインテグレーション株式会社(KMSI)と株式会社コスモ・サイエンティフィック・システムは、ICカード学生証と教職員の携帯電話、学生の携帯電話を連携させ、学生の出席管理と参加型授業を支援するサービスを4月より販売開始すると発表した。価格は最小構成時で210万円から。

 KMSIの参加型授業支援システム「アカデミアCRV」と、のIC出席確認システム「先生ケータイ」を連携させたもの。

 今回発表した支援サービスは、学生の携帯電話で出席確認ができるKMSIの「アカデミアCRV」と、コスモ・サイエンティフィック・システムによる教職員の携帯電話をICカードリーダー端末として利用し、ICカード学生証を読み取り出席確認する「先生ケータイ」を連携させ、出席管理を支援するもの。

 教職員のFeliCa対応携帯電話を利用した出席登録機能では、ICカード学生証のほか、学生のFeliCa対応携帯電話を利用しての出席登録も行なえる。出席登録では、GPSの位置情報を利用し、講義ごとに異なるパスワード入力を必要とするなど、代返防止機能も備える。

 また、「アカデミアCRV」は出席確認のほか、小テストや連絡の機能が実装されており、学生の携帯電話を利用して行なえる小テストは、解答状況をすぐにグラフ表示でき、学生の理解度をチェックしながら授業を進めることができる。

 学生の携帯電話を利用して、アンケートも行なえる。アンケート結果も結果をすぐにグラフ表示できる。また、学生の携帯電話から、質問や意見を受け付ける機能や、学生の携帯電話へ連絡事項やレポート課題、休講情報などお知らせを一斉送信する機能もそなえた。

 携帯電話やICカードを利用した教育機関向けサービスは多数販売されているが、KMSIと株式会社コスモ・サイエンティフィック・システムによれば、ICカード学生証と教職員の携帯電話、学生の携帯電話を連携させたサービスは日本初の事例だという。両社は今後3年間で売上3億円を目指す。

サービス利用イメージ

(工藤 ひろえ)

2010/3/9 06:00