SaaS型グループウェア「OfficeForce」値下げ。携帯対応も強化


 NECは、Enterprise 2.0対応コラボレーティブウェア「StarOffice Xシリーズ」の機能をSaaS型で提供する「OfficeForce(オフィスフォース)」サービスの価格を改定すると発表した。従来比で価格を最大50%低減し、1 IDあたりの月額料金は800円から。

 OfficeForce は、「StarOffice X シリーズ」が持つ「メール」や「スケジュール管理」、「ポータル」などのグループウェア機能を、ネットワークを介して提供するサービス。今回値下げするのは、従業員800名以上の中規模・大規模企業を対象にしたサービス「OfficeForce Standard」となる。

 価格改定にあわせ、携帯電話対応強化やセキュリティ強化などのサービス拡充も行なわれた。

 具体的には、携帯電話からOfficeForceのメールやスケジュール管理などのサービスを利用できる「モバイルサービス」を強化。これまでオプションで提供していたが、50 ID分までは無料で利用できるようにサービスを拡充した。

 セキュリティ面では、サービスを利用できるIPアドレスを社内のプロキシサーバなどに制限し、許可されたPC以外から接続できなくする「IPアドレス制限」機能を追加。また、より高度なセキュリティを求める企業向けに、専用線やVPN(Virtual Private Network)経由でサービスを提供するオプション「VPN/専用線接続サービス」(月額5万円)を用意した。

 また、解約時にユーザーから預かったデータをスムーズに返却することで、顧客企業の業務中断・変更を最小化する「データ返却サービス」を提供。10GB未満の場合は無償、10GB以上の場合は1万円/1GBで返却する。

 このほか、交通費清算や稟議申請などの様々な申請・承認業務を実現するオプションサービスとして、「ワークフローサービス」の提供を開始。代表的なワークフローのテンプレートを50種類以上用意、利用者がワークフロー設計を行うこともできる。

SaaS型グループウェア「OfficeForce」利用画面イメージ

(工藤 ひろえ)

2010/2/4 06:00