リプロ電子、販売店向け携帯電話下取り支援サービスを開始


リプロ電子が運営する「液晶市場」サイト。使用済み携帯電話から取り出したLCDモジュールを、開発用製品サンプルとして5個からの小ロットで販売する

 リプロ電子株式会社は、携帯電話販売店向けの「携帯電話下取り支援リセキュア(Re-secure)サービス」を開始すると発表した。下取りした携帯電話の販売ルートを持たない販売店向けに、携帯電話の下取りシステムをワンストップで提供するもので、サービス料金は個別見積りとなる。

 リセキュアサービスは下取り価格自動査定システム、個人情報完全消去システム、下取り携帯電話買い取りサービスから構成される。

 下取り価格自動査定システムは、販売店のパソコンに専用クライアントソフトをインストールし、リプロ電子のサーバーに接続することで下取り査定が行えるもの。状態や機種などを入力することで、下取り価格が即座に算定できる。

 個人情報完全消去システムは、ゼロで上書きおよび乱数で上書きを複数回行うことにより復元不可能にする方式を採用。この個人情報完全消去システムは、株式会社サードウェーブが2月1日からPCショップ「ドスパラ」で「携帯電話データ消去サービス」として提供するサービスで採用されている。

 下取り携帯電話買取サービスでは、販売店が下取りした携帯電話をリプロ電子が全量購入することも可能。リプロ電子は、買い取った中古携帯電話を、中古機種として販売できるものは卸ルートで販売し、それ以外についてはパーツリユースで販売する。希少金属をリサイクルするだけでなく、液晶パネルや電子部品も販売。リユースパーツを利用したい企業には利用方法の提案や技術サポートなども合わせて行うとしている。

 リプロ電子では、リセキュアサービスの提供により、年間20万台の中古携帯電話機の買取を目標にしている。

(工藤 ひろえ)

2010/2/3 06:00