会員カード番号とケータイメアドを紐付け「バリQ forカード」


顧客の携帯電話でバリアブルQRコードを読み取り、空メールを送信してもらうことで会員IDと携帯メールアドレスを紐づけする

 モバイル販促ソリューション事業を手がける株式会社コギトは19日、世界初バリアブルQRコードを用いて会員カード番号とケータイ・メールアドレスをリンクさせるASPサービス「バリQ forカード」の提供を開始した。利用価格は個別見積もりとなるが、参考価格は1 IDあたり月額10円。

 「バリQ forカード」は、会員カード発行時にカード番号と顧客の携帯電話メールアドレスを自動的に結びつける仕組みを提供する。

 具体的には、会員カードの台紙に個別のバリアブルQRコードを印刷し、顧客が入会申し込みを行う際に、顧客の携帯電話でQRコードを読み取り、空メールを送信する。この手続きによって、会員カード番号とメールアドレスが連結される。その後、空メールの返信として届く登録案内のメール内容に従って、顧客自身が必要事項の入力を行ない、登録完了となる。

 ただし、会員情報の登録はインターネットを利用せず、紙の申し込み用紙に記入する形でも、携帯電話でQRコードの読み取りができれば、会員IDとメールアドレスの紐づけはできる。

 また、バリアブルQRコードがあれば会員IDとの紐づけができるため、台紙はコギトに依頼しなくても、コギトが提供するプラグインを利用して、従来からつきあいのある印刷所などに印刷を依頼することも可能だ。会員カードについても、既存の会員カードをそのまま利用することができるため、導入コストを低く抑えることができるという。

 価格は個別見積もりとなるが、初期費用は18万円から。ASPサービス料は参考価格として、1 IDあたり月額10円。導入時のボリュームとしては、1社あたり1万IDくらいからの利用を考えているが、1万ID未満でも相談に応じるとしている。

「バリQ forカード」の利用イメージ

(工藤 ひろえ)

2009/10/20 06:00