【MCPCモバイルソリューションフェア2009】

KDDI、燃料電池端末や「.net by au」を披露


 11月27日、都内でモバイルソリューションの展示会「MCPC モバイルソリューションフェア 2009」が開催された。本稿では、展示ブースの模様をお届けする。

 KDDIブースでは、燃料電池内蔵携帯電話が参考出品されていた。東芝製「T003」をベースとしたモデルで、燃料のメタノールカートリッジも東芝製のもの。商用化および商用化時期についても未定という。

 また、シャープ製の法人向け端末「E06SH」を使って、BREW端末上で.NETアプリケーションを動作させるデモなども紹介された。「E06SH」については既報の通りだが、今回は.net by auが動作しているところが一般に披露されている。

 ブース担当者によれば、物流系などのほか、小売業の棚卸しに使いたいといった引き合いもあるという。従来のハンディターミナルは、大量に導入しなければ端末1台あたりのコストが高くなってしまうが、「E06SH」はベースが携帯電話であり、少数導入を携帯電話の価格並みで実現しているという。また、Windows CE機ではなく、携帯電話のインターフェイスというのもポイントとのこと。

 なおKDDIでは、12月15日にビジネスソリューションセミナー「第1回 .net by auカンファレンス」を開催する。法人向け戦略やベンダーの事例を紹介しながら.net by auの概要などが紹介されるという。申込みはKDDIの法人向けWebサイトから行える。無料で参加できる。

 このほか、加賀電子がmicroSDカードを使った無線ソリューションを参考出品していた。スマートフォン向けのソリューションとなり、短距離無線技術「ZigBee」を使って、入退室管理や照明管理などを行うもの。2010年夏にも提供される予定。



 

(津田 啓夢)

2009/11/27 16:41