ケータイ Watch的“スマホ旅”

LCCの長時間飛行の苦痛をスマホで和らげる

 旅行に出かける目的は人それぞれだが、乗り物マニアでもない限りは移動は単なる手段でしかなく、長時間ともなるとなかなか苦痛なものである。そんな苦痛な時間もスマートフォンやタブレットがあれば、かなり快適に過ごせる。

 筆者は初回記事でもご紹介した通り、昨年10月末にLCC(格安航空会社)のエアアジアXを利用した。その際、衝撃を受けたのは、7時間を超える飛行時間なのに、機内エンターテインメントシステムが無いという事実だった。通常、国際線の飛行機に乗る場合、映画を見る、音楽を聴く、本を読む、仕事をする、寝る……といった選択肢があるわけだが、そこはコストにシビアなLCC。一切の無駄が排除されていた。

一般的な国際線の機内
エアアジアXの機内
Twonky Beamでnasneにアクセスし、スマートフォン側にムーブ

 そんな場合にもスマートフォンは役に立つ。音楽や本については、好きなものをダウンロードしておけばいい。映画をはじめとする映像コンテンツについては、nasneなどのDTCP-IPムーブに対応したレコーダーと「Twonky Beam」「DiXiM」等のアプリを活用することで、スマートフォンに持ち出しておけばいい。こうすることで、オフライン環境でも各種コンテンツの視聴が可能になる。

 機内エンターテインメントシステムで好みのコンテンツが見当たらない場合、あるいは、そもそもそうしたシステムが用意されていない鉄道やバスを使う場合、また、そうした乗り物を待つ時間にも、こうしたスマートフォンの活用法は有効だ。

 使いすぎると肝心の時に電池が無い、なんてことにならないように気をつける必要はあるが、インターネットに繋がっていないスマートフォンも工夫一つで高性能なエンターテインメントシステムに生まれ変わるのだ。

湯野 康隆