本日の一品

セルフィーがもっとキレイに撮れるコンパクトな外付けライト

レノボのスマートフォン向け周辺機器「VIBE Xtension Selfie Flash」

 アジアを中心に流行した「セルフィー」(自分撮り)は、今や日本でもすっかり定着した。繁華街やメジャーな観光スポットに行けば、セルフィーを楽しんでいる人たちをよく見かける。最近では、アウトカメラと同程度のクオリティを持ったインカメラを搭載する機種も増えてきている。トレンドの発祥の地でもあるアジアに拠点を構えるメーカーは、インカメラの強化も早かった。こうした端末の一部が、日本でも発売されるようになった。

 とはいえ、やはりインカメラはインカメラ。まだまだアウトカメラより画素数が低かったり、レンズが暗かったりする機種は多い。明るい場所で撮ればキレイに写るかもしれないが、光量が足りないととたんに画質が落ちてしまうことが多い。そんなセルフィーをもっとキレイに撮りたいというニーズに応えたのが、今回紹介するレノボの外付けフラッシュ「VIBE Xtension Selfie Flash」だ。2015年1月に開催されたCESに合わせて発表された製品で、海外では4月に発売されている。

スマートフォンのイヤホンジャックに挿して使用する
光量も端末に内蔵されるフラッシュより多く、明るい写真が撮れる

 その名の通り、元々は同社のスマートフォン、VIBEシリーズ向けに開発された周辺機器で、イヤホンジャックに挿して使用するスタイル。VIBEシリーズと組み合わせると調光が可能になるが、その他のスマートフォンでもシンプルなフォトライトとして活用できる。光が足りず、まったく写真が写らないようなシチュエーションでも、このフラッシュがあればきちんと被写体をとらえることができる。

真っ暗な部屋でインカメラを使うと、左のようにほぼ何も写っていない状態になる。ここでライトをオンにすると、はっきりと被写体をとらえることが可能だ

 セルフィー用と銘打った周辺機器だが、イヤホンジャックに挿すだけとお手軽な仕様のため、クルっと回せばアウトカメラ用のライトとしても利用できる。アウトカメラの場合、最近の機種ならほとんどがフラッシュを搭載しているが、撮り比べても外付けライトの方が光量があり、自然な色味が出ていることが分かる。

左の写真のように、端末のフラッシュだとやや不自然になる。このような状況でも、外付けライトだとキレイに撮ることができている

 SNSに載せたり、オークションに出品したりする際にも、写真はキレイに撮れていた方がいい。本来なら、明るい環境で撮れるのが一番だが、理由があって暗いところで撮らなければならないこともある。VIBE Xtension Selfie Flashは、そんなときに重宝する周辺機器と言えるだろう。なお、ここまでの作例写真はすべてGALAXY Note Edgeで撮影したものだ。

充電には、専用のアダプターが必要。USB端子に挿さなければならない

 少々面倒なのが充電だ。バッテリーが内蔵されており、専用のUSBアダプターを介して、PCなどのUSBポートに挿して充電する。モバイルバッテリーでも充電できるのはいいが、アダプターを常に持ち歩かなければいけないのがネックと言えるだろう。本体側にmicroUSBポートをつけるなど、もう少し手軽に充電できる工夫がほしかった。

 また、当たり前だがVIBEシリーズ以外だと単なるLEDライトになってしまうのは残念なところ。イヤホンジャックに仕込みが必要なため、他社製品への対応は難しいと思うが、例えば調光用のスイッチをライト側につけるなど、別のやり方もあったと思う。

 加えて言うと、実はこの製品、日本ではまだ販売されていない。筆者は5月に「Lenovo Tech World」を取材した際に“お土産”として受け取ったため、こうしてレビューを書けているものの、家電量販店などですぐに手に入らないのは残念だ。レノボは、スマートフォンでの日本市場参入を予定しているが、その際には、周辺機器もぜひ取り扱ってほしい。また、少ないながらも、日本で販売しているネットショップはある。海外からの輸入するのもありだ。ほしいと思ったら、根気よく探してみるといいだろう。

製品名

販売元参考価格
VIBE Xtension Selfie Flashレノボ29ドル(約3550円)

石野 純也