本日の一品

Nexus 7にジャストフィットで使える無接点充電パッド

 対応製品が市販されるようになってかなりの日数が経過しているにもかかわらず、いまいち盛り上がっていないように見えるのが、無接点充電(Qi)。最近ではNexus 7(2013)やNexus 5に搭載されており、実際に使ってみると便利なことこの上ないのだが、やはり専用の充電パッドを買わないと使えないことが、普及にあたってのハードルになっているのかなという気はする。

 筆者は前述のNexusシリーズ2製品に加え、Qi対応モバイルバッテリーの計3製品を所有しており、これまでパナソニックの無接点充電パッド「QE-TM101」を使って充電を行ってきたのだが、さすがに3台になった段階で、場所の取り合いになることが増えてきた。また、できればデスク上と枕元にそれぞれ1台ずつあったほうが、取り回しが容易になりそうだ。こうした理由から今回新たに買い足したのが、タイムリーのQi対応充電パッド「FE-QI-803-TM」だ。

製品本体。ACアダプタはやや大きめだが、本体はそのぶん薄い

 この製品の特徴は、パッド部の面積がNexus 7(2013)とほぼ同じであることだ。前述のパナソニックのQi充電台は、どの位置に機器を置いても送電コイルが移動して充電が行えるのがセールスポイントだが、台自体はほぼ正方形で、Nexus 7を置くと上下にはみ出してしまうのがネックだった。また、夜中などに何かのきっかけで送電コイルが移動することがあり、その動作音が気になりがちだ。

 その点、本製品であれば、Nexus 7とほぼ同サイズであり、かつ送電コイルはNexus 7に合った位置にレイアウトされているので、位置をピタッと合わせてNexus 7を設置できるのがよい。逆に言うと、5インチディスプレイのNexus 5を充電する場合は、位置を中央に合わせてやらないと、いつまで経っても充電が始まらない場合がある。

 また側面にはUSBポートを備えており、追加でもう1台、有線での充電も行える。やや矛盾した仕様に見えるが、厚手の保護ケースをつけていてそのままでは充電できない場合の予備の給電方法として考えれば、なかなかに便利だ。

なだらかに傾斜している
反対側には急速充電対応のUSB1ポートを装備

 Nexus 7側の仕様上、充電が終わってもLEDが赤から青に変わらないというのは先のパナソニックの製品と同様だが、サイズがぴったりということで、さながら専用品のように使えるのはメリットだ。現在のところ、パナソニックの充電台をデスク上に、本製品を枕元に置くという運用をしているが、寝転がったまま好きな時にNexus 7を手に取って閲覧し、元に戻せばワイヤレスで充電を再開できる上、先のパナソニック製品のようにコイルの移動音もないため、極めて快適に使えている。Qiの充電パッドの追加を考えている人におすすめできる1台だ。

Nexus 7(2013)との比較。ほぼ同じサイズ
充電中はLEDが赤く点滅する。充電が終わっても赤色のままで青色にならないのは、Nexus 7側の仕様だとか
パナソニックの無接点充電パッド「QE-TM101」(右)との比較。汎用性は高いが、Nexus 7だけを充電するのであれば本製品のほうが形状的にもベターだろう
製品名発売元購入価格
Qi Touch Charger pad FE-QI-803-TMタイムリー3980円

山口 真弘