本日の一品

PC買い換えで再びMacBook Airを選んだ理由

左が旧MacBook Air、右が2013年モデルのMacBook Air。見分けがつかない

 2年前に購入した2011年モデルの13インチ MacBook Air。脱Windowsした初めてのMacで、いろいろ戸惑いがありながらも、新鮮さが全く感じられなくなるくらいには使い込み、使い慣れた。処理性能にも特に不満はなかったのだけれど、内蔵ストレージを最大容量の256GBにカスタマイズしていたにも関わらず、日々の取材で撮影したRAW画像などでいつしか残量はわずか数GBに。動作は鈍くなるし、不要ファイルを削除しまくっても数日で元通りになって、にっちもさっちもいかない状況になってきた。

奥の方が旧MacBook Air。写真だとわかりにくいが、ちょっと土気色をしている……
寄って見ると、キートップの塗装がはがれてるわ、オイリーな感じになってるわで、2年の歴史を感じさせる

 2年たったし、仕事マシンとしてはそろそろ買い換え時期なのかもしれない。Mac OSにも新鮮さがなくなってきたから、またWindowsに戻ろうか……と思っていたのだけれど、結局同じMacBook Airの2013年モデルを選ぶことになってしまったのだった。

 あくまでも主観で言えば、今はPC市場的にノートPCを購入するタイミングではないのかもしれないと思っている。Windows 8は8.1にバージョンアップされようかというところで、ようやくOSとしてこなれてきた感じが出てきたばかり。省電力と性能が大幅にアップしたというCPU「Haswell」搭載マシンは面白そうなのに、Windowsノートブックのラインナップとしては、やっと展示会などで発表され始めたところだ。

 翻ってMacはどうかというと、MacBook Proはそれなりに性能が高く、Retinaモデルで圧倒的な高解像度を体験できたりと、魅力的なところはたくさんある。厚さと重さを我慢すれば、MacBook Airから乗り換える選択肢に入らなくもない。

 ところが、MacBook Proは最新モデルが2012年発売ということもあり、Haswell対応でないばかりか、その他のパーツについてもほぼ“旧型”と言えるような内容。特に、最近ホットになりつつある(と思う)無線LANの仕様「IEEE802.11ac(以下11ac)」に対応していないのは、今後2年間は使い続けるであろうことを考えると、ちょっと厳しい。この11acは、Windowsノートブックでも同じように対応マシンがほとんどないという状況だ。

 MacBook Airで体験したSSDの高速さからはもう離れられず、これまで使ってきたMacBook AirのSSDだけを交換するという選択肢もあったけれど、自分で交換するとしても、搭載できる大容量SSD(512GB)は8万円もする。だったらHaswellで11acにも対応した新しいMacBook Airに買い換えた方がいろいろ手っ取り早いのではないか。というわけで、結局フルフルにカスタマイズした2013年の13インチ MacBook Airに移行したのだ。

 ところでMac OSには「移行アシスタント」というツールが標準で用意されている。これを使えば前機種から新機種にソフトや各種データを楽に移行できるのだけれど、“使い始めの気持ちよさ”を重視して、今回は必要なデータのみ手動でコピー。1週間かけて乗り換えることができた。まあ、インストールしたソフトも同じなので、使い勝手が全く変わらないのはなんだかなあとは思う。次のOS X Mavericksには「Bluetooth SMART READY」対応が含まれているという噂もあり、なんだかんだで今後に期待している部分もあるけれど。

移行アシスタントを使えばあっという間に環境を移せる。のだけれど、大容量のデータ移動には時間がかかるし、なんとなくすっきりしないので、手作業でコピーした

 ちなみに変わったところを強いて挙げるとするなら、MagSafeがMagSafe2になったせいか、電源コネクタのサイズが変わってしまっていること。同じように古いMacBookから新しいMacBookに乗り換えるにあたって、以前のACアダプタを使い回そうと考えている人は注意しよう(アップルからコネクターの変換アダプターが発売されている)。

電源コネクタが、薄く、幅広に変わっている。そのままではACアダプターは流用できない
製品名製造元購入価格
13インチ MacBook Airアップル18万4801円

日沼諭史