本日の一品
眠っていたiPhone 4を独自デザインのリモコンに
(2013/5/30 06:00)
家中に散らばるリモコンの束をなんとかできるアイテムとして、ずいぶん昔からそれらを1台に統合できるリモコンが登場しているが、我が家はリモコンだらけの状況から一向に改善する気配がない。もしかして、他の家庭ではもう統合リモコンを活用するのが当たり前になっているのだろうか……。
これまでにも何度か統合リモコンの類いを試したことはあった。が、機器のメーカーごとに大まかに設定するものだと、なぜか機器側が反応しないことが多く、挫折していた。学習リモコンにしても、赤外線で信号を出すリモコンならほぼ確実に設定を合わせられるとはいえ、ボタンの種類や数が合っていなかったり、そもそもボタンがごちゃごちゃと多すぎたりして、結局使いにくいまま。機能の異なる機器を、そもそも同じインターフェイスのリモコンにまとめること自体に無理があるのではないか、と思っていた。
というわけで、仕方なしにずっと機器ごとにリモコンを使い分けていたのだが、ここへきて、エバーグリーンが発売したアイテムがぐっと心を惹きつけたのである。ミニサイズのデバイスと、専用アプリがセットになった「DIGITEC SMART(DN-84432)」。iPhoneやiPad、iPod Touchを学習リモコンにしてしまうという商品だ。
「DIGITEC SMART」の本体は端末のイヤフォンジャックに接続するタイプで、電池は不要。差し込んでイヤフォンの音量をMAX(最大)にし、専用アプリを起動して設定を施せば、さまざまな機器を端末画面上から操作できるようになる。セットアップ時に気をつけておきたいのは、iOS標準の「ミュージック」アプリの設定で“音量制限”をオフにしておくこと。音量が確実にMAXになっていないとデバイスを認識せず、利用できないので注意しよう。
本製品の特徴は、なんと言ってもアプリならではのカスタマイズ性の高さ。配置するボタンのデザインや色、ボタン上に表示するアイコンがあらかじめいくつか用意されているほか、文字列を記入することもできるので、かなり自由に“オリジナルリモコン”を作り上げることが可能だ。
好きにボタンを並べたら、“Simulate”画面でボタン1つ1つに機能を割り当てる。ここでの設定方法は、一般的な学習リモコンとほぼ同じ。本来のリモコンと本製品の赤外線照射部を向かい合わせにして、リモコンのボタンごとの信号を読み取らせる。それさえ終了すれば、あらゆる機器のリモート操作が1台の端末で可能になるというわけ。
画面には100個以上のボタンを並べることができ、しかも複数のリモコン画面を作っておけるので、1画面内に異なる機器のリモコンボタンをまとめて配置してもいいし、機器ごとにリモコン画面を分けてもよい。ちなみに、個人的には後者がおすすめ。左右のフリック操作でリモコンの画面を素早く切り替えられることもあって、操作性もグッドである。
最初は「iPhone 5」に装着しようかと思っていたのだけれど、機種変更以来長らく休眠状態だった「iPhone 4」があったことを思い出し、テレビやオーディオ、Apple TV、部屋の照明などを「iPhone 4」で操作できるようにした。テレビはボタンが多かったため、必要なものに絞り、使用頻度の高いものをタッチしやすいように配置したつもりなのだが、それでも縦に2画面分スクロールしないと入りきらないサイズに……。Apple TVと照明のリモコン画面はかなりすっきり、シンプルに作ることができた。
もしボタンの数が多いなら、あらかじめどのボタンをどこに置くか、紙などにメモしてから設定したほうが効率的かもしれない。なぜなら、新しいボタンを画面に追加する時は、左上から空いているスペースに順番に配置されるようになっていて、後でデザインや機能を変更することはできても、移動させることはできないからだ。試行錯誤しながら使いやすいように何度も作り直す、というのも、それはそれで実に楽しい作業なんだけれども。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
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DN-84432 | Digitec | 2999円 |