弁当箱収納ドック付のノートPCバッグ


通勤や外回りに向いたルックス。1~2泊程度の荷物も問題なく収まる

 今回紹介するバッグ「BM-CA37BK」は、側面に弁当箱の収納口を備えた「ランチタイム対応」のノートPC用バッグだ。自宅から持参した弁当箱を、上部のファスナーを開けることなくバッグ側面の専用収納ドックから取り出すことができるというアイテムである。弁当箱が熱や臭いを持っていても、側面の通気口から逃がせるので、バッグ内の書類やノートPCに影響を与えないことが売りだ。

 幅90×高さ140×奥行250mmまでの弁当箱を収納できる本製品だが、サイズさえ合致すれば、もちろん弁当箱以外のアイテムも入れられる。筆者がおもに収納しているのは、撮影で使用するカメラだ。大柄なズームレンズやストロボをつけた状態のデジタル一眼カメラはややサイズ的に厳しいが、ひとまわり小ぶりなマイクロフォーサーズのデジタルカメラであれば、標準レンズをつけたままの状態で出し入れできる。

 一般に、カメラ用のバッグというのはゴツく、しかも高価なことが多い。外見も「いかにもカメラバッグ」というモノがほとんどである。耐衝撃性や収納力を重視するならそうならざるを得ないわけだが、もうすこしカジュアルで構わないのでノートパソコンなどの機材とまとめて持ち歩きたいという需要もあるかと思う。その点、本製品は見た目はふつうのノートパソコン対応バッグで、しかも実売3000円以下で入手できることから、こうしたニーズにぴったりマッチしている。

 ノートパソコン用のバッグとしてもなかなかの実力派だ。筆者はインナーバッグを別途必要とするタイプのバッグはあまり好まず、バッグ本体のノートパソコン収納用ポケットにあらかじめ耐衝撃素材が仕込まれているタイプを選んで使っているのだが、本製品はまさにこの条件に合致している。幅もそこそこあり、ノートパソコンならディスプレイが13.3インチのモデルにまで対応する。個人的にはモバイルタイプのノートパソコンしか持ち歩かないので、もうすこし幅が狭いタイプでもよいのだが、まあ許容範囲内だろう。

 外観が一般的なナイロン素材であるだけに高級感こそないが、コストパフォーマンスは非常に高い。カメラとノートパソコンをまとめてスマートに収納でき、なおかつ価格もリーズナブルなバッグを探しているユーザにおすすめできる製品だ。もちろん本来の用途である、弁当箱を出し入れしやすいバッグとしても重宝することだろう。


側面に収納ドックを備える。右下には熱やニオイを逃すための通気口がある弁当箱の代わりに手近な箱を入れてみた。奥行は250mmと、かなり大きいサイズでも収納できる
開口部から内部を見たところ。収納ドックが内側にせり出しているのが分かる収納ドックに何も入れない場合はたためば内部を広く使える
反対側にはペットボトルホルダーも備える。メッシュポケットには小物もたくさん入る隣のポケットにはノートPCも収納できる。ウレタンで覆われているので、耐衝撃ケースやポーチなどに入れなくともそのまま収納できる
底面は脚がなく、直接接地するのがややネック

 

 

製品名製造元購入価格
BM-CA37BKエレコム2980円

 

 

(山口 真弘)

2012/3/2 06:00