とてもコンパクト、自転車用足踏み空気入れ
高さ約15cm、幅約11cm、奥行き約7.5cm、重量約350g。とてもコンパクトな自転車用空気入れだ |
自転車用の空気入れを購入することにした。まず思い浮かんだのは、ごく普通のT字形のハンドルを両手で押し込むタイプ。誰でも一度は使ったことがあるはずだが、この方式は全長が60cm程度のものが多い。手狭な部屋のどこに置こうかと考えながら調べていたところ、少々ユニークな製品が目に付いた。
そこで今回購入したのは、Side Aの「PO-003」。足で踏み込む方式の空気入れである。とにかくコンパクトなのが気に入ってしまった。付属しているキャリングポーチに入れれば、高さ約15cm、幅約11cm、奥行き約7.5cm。文庫本を何冊か重ねた程度の大きさに収まってしまうのである。これなら収納場所に悩む必要はない。使わないときは靴箱の空きスペースにでも放り込んでおける。
本体は樹脂製で、重さは350gほど。自転車のフレームに取り付けられるハンディタイプの空気入れほど軽量ではないが、携帯しても大きな負担にはならない重量だ。台座になるプレートからは長短2本の円筒が突き出ている。長い方の円筒にかかっているストッパーを外すとペダルが10cmほど伸び上がり、このペダルを踏み込んでタイヤに空気を送り込む仕組みだ。ペダルを押さえているストッパーは地面と平行に倒し、空気入れ本体が動かないよう足で押さえる台になる。
ホースの長さは約45cm。タイヤのバルブに取り付ける金口はレバーを倒してロックするタイプである。ロックレバーの裏側には金口に取り付けるアタッチメントが収納されており、一般自転車用として広く普及している英式バルブのほか、スポーツ車に多い米式バルブや仏式バルブでも使用可能だ。なお、短い円筒の上にある空気圧計は米式か仏式でなければ正しく動作しないらしい。残念ながら筆者の自転車に付いている英式では役に立たなかった。これは「PO-003」が原因ではなく、バルブ構造の違いによるものだ。
フットペダルは意外に軽く、かなり速いペースで踏み込める。空気が入りにくい場合でも、体重をかけやすいという点では手押し式よりも有利だろう。しかし、ストロークが短いためか、踏む回数は多くなるようである。作業中は片足立ちになるので、人によっては手押し式の方が使いやすいと感じるかもしれない。
リーズナブルな価格帯の製品だけに、スポーツ車などの高圧なタイヤに対応するのは難しそうではあるが、一般向けとしては十分な機能をそなえた空気入れだ。浮き輪やビーチマット用のコーン形アタッチメント、ボール用の針形アタッチメントが付属しているので、自転車以外にも応用できる。
ストッパーを外すとペダルが10cmほど伸び上がる。金口はロックレバーでしっかりと固定できる | 空気圧計つきだが、英式バルブでは針が安定しない。米式、または仏式用と考えてよさそうだ |
金口用アタッチメントのほか、浮き輪やビー時マット用、ボール用のアタッチメントが付属する | 付属のキャリングポーチ。上と横にベルクロのループがあり、自転車のフレームに取り付けられる |
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
Side A フットポンプ PO-003 | 大友商事 | 1282円 |
2012/2/2 06:00