バンドと一体化したわずか10グラムの腕時計「RUPU」
パッケージ。バンド径はSMLの3サイズ、カラーバリエーションも多数ある。今回は無難なブラックをチョイス |
筆者は腕時計をする習慣がなくなって久しい。もともと腕になにか異物を装着することに馴染めかったこともあるが、携帯電話の登場で時刻が手軽に確認できるようになってから、腕時計をまったくといっていいほど使わなくなってしまった。携帯電話が身近になってからの十数年は、イコール腕時計が姿を消していく十数年だったと、少なくとも筆者の周りでは確実に言える。
しかし、それでもどうしても腕時計が必要になる場合がある。それは飛行機に乗る時だ。携帯電話の電源をオフにするため、時間を確認する術がなくなってしまい、腕時計が欠かせなくなるというわけだ。まあ飛行機は電車のように乗り過ごすような心配はないのだが、それでも着陸まであとどのくらい時間がかかるのかは、機内アナウンスなどに頼らずとも手元で把握しておきたいというわけだ。
そうした経緯もあって購入したのが、今回紹介する「RUPU」だ。バンドと本体がシリコンゴムで一体化した腕時計で、重さはわずか10グラム。飛行機の中で取り出して使い、ふだんはバッグやポケットの中に押し込んでおいたりと、やや乱暴に扱うことが予想されたので、ボタン類も少なく、見るからに壊れにくそうな本製品を選択したというわけ。価格も1000円前後とリーズナブルだ。
飛行機で遠征に出る時はそこそこ荷物の量も多いので、かさばらない本製品はその点からも実用性は高い。革のバンドのように蒸れることもなく、金属のように装着時にひんやりする違和感もない。時刻表示も、サイズが小さい割には文字が大きく読み取りやすい。しばらく使ってみたが、満足度はかなり高い。最近では飛行機に乗る際には必ず持参するようにしているほどだ。
難点として挙げられるのは、ホコリを吸い付けやすいシリコンゴム製ということで、バッグの中などに入れておくとホコリがつきやすいこと。またボタンが少ないことで設定がしづらいことだが、これは小型化された本体ゆえということで致し方ないだろう。生活防水などの機能も備えており、装着したまま手を洗えたりと、利用シーンを選ばないのも特徴だ。
時刻はデジタル表示。高級感があるわけではないが、そのぶん耐久性はある | シリコン製のバンドと本体が一体化している |
装着したところ。10グラムと軽量なので装着時の異物感はほとんどない | 時刻などは裏面のボタンで調整する |
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
RUPU | シンシア | 980円 |
2012/2/1 06:00