低音が力強い! アンプ機能内蔵のBluetoothレシーバー


本体色は基本的に黒のみだが、限定色の赤の在庫があった。上部に通話ボタン、その下にマイクがある

 スマートフォンなどと接続して通話や音楽再生に使えるBluetoothレシーバーについて、各社からさまざまな製品が送り出され、ずいぶんと市場が充実してきた印象を受ける。そんな中、AV機器のオーディオテクニカから他の製品と大きく差別化を測った商品が登場した。音楽再生を強化する、アンプ機能を搭載した「AT-PHA05BT」だ。早速購入したので紹介したい。

 「AT-PHA05BT」は、BluetoothのA2DP/AVRCP/HFP/HSPプロファイルに対応するレシーバーだ。その他、SCMS-Tにも対応しているのでワンセグ放送の音声も聞くことができる。本体上部に内蔵したマイクで通話ができるなど、レシーバーとしての基本的な機能は一通り抑えている。バッテリーは内蔵で、充電はmicro USB Bポートから。音楽の再生などは最大約8時間、待受は最大約200時間としており、電源をいれっぱなしでも数日は持つ。接続しているiPhoneの電池が減りやすくなるデメリットもあったが、なかなか頼もしい電池容量だ。

 本体は21gと軽量で、太めの100円ライター程度のサイズなので取り回しもいい。本体の有機ELディスプレイには電池残量の他に、再生中の曲名も表示される。マルチペアリングが可能で、最大8台の機器を登録できるので、使用する製品を変えるたびに登録し直す手間もかからない。

 しかし最大の特徴は、何といっても内蔵したアンプ機能だ。細かな内容をうまく伝えられなくて恐縮だが、それでも音に迫力があるということは理解できる。本体の音声出力を控えめにしても十分に聞き取れるボリュームになるといった面でも、アンプの効果は感じられる。本体のエフェクトボタンを押すと、「MUSIC(DYNAMIC)」「MUSIC(BASS BOOST)」「MOVIE」「GAME」の効果に切り替えられる。特にBASSはかなり低音が強化される印象だった。好みのイヤフォンを使えるのも嬉しい点だ。

 実は、iPhone用のマイク付きイヤフォンで、ほしい形の製品が中々発売されず、代替品として自由にイヤフォンを選べるレシーバーを購入した、というのがきっかけだったのだが、結果としてかなり満足できる内容となった。ボリュームや音場効果といった音を重視したBluetoothレシーバーをお探しなら、是非お勧めしたい。


側面左からエフェクト変更、再生/曲送り/曲戻し、音量ボタンがある。背面には衣服などに止めるクリップ付き3.5mmステレオミニジャックがあり、好みのイヤフォン/ヘッドホンが使える
有機ELディスプレイには曲名が表示されるiPhone4とサイズ比較

 

製品名製造元購入価格
AT-PHA05BTオーディオテクニカ9980円

 

 

(ナカムラ)

2012/1/18 06:00