iPhoneをランニングの友に。「Nike + iPod Sport Kit」


パッケージ。iPod接続用キットとシューズにはめ込むセンサーのセット
対応シューズには、センサー取り付け用のくぼみがついている。ここにセンサーをはめてランニングする

 「Nike + iPod Sport Kit」は、スポーツ用品メーカーのNikeが、iPhoneのアップルと提携し、Nikeのランニングシューズ「エアマックス」シリーズと、iPodやiPhoneと連携させるコンセプトで発売しているデバイス。「Nike + iPod Sensor」とのセットとなる。

 センサーをシューズに、(必要な場合には)レシーバーをiPod側に取り付けると、音楽を聴きながら、音声でランニングのアドバイスがもらえる。その上、走行距離や平均時速なども測ってくれる。ランニングを好きになる、ランニングのモチベーションを高めてくれる、というコンセプトが実に明快なデバイスだ。

 このデバイス、発売開始から5年は経っているにもかかわらず、未だに現役で人気もある。ただ、発売当初とはアップルのデバイスの方がいろいろと変わっていて、たとえばこのキット、センサーとレシーバーのセットで発売されているが、最近のiPod touchやiPhoneではレシーバ機能がすでに本体に内蔵されている。別途取り付ける必要はなくなっているので、これらの機種では「Nike + iPod Sensor」単体の方を購入すればOKだ。筆者はiPod nanoでも使うかもしれないのでレシーバーのセットを購入した。

 実は、私はこのデバイスを購入しiPod nanoで利用していたことがあり、2台目になるのだが、iPad nanoではレシーバーを取り付けるためにメニューを探し、調整をするなどはかなりの下準備が必要だった。現行のiPod touchやiPhoneの場合、Nike + アプリを本体にインストールし、身長や体重などを登録すればおおまかには使えるようになっている。厳密に走行距離を測るには、キャリブレーションをしたほうが良さそうだが、そこまでしなくても大体の距離は計測でき、すばらしく楽になった。

 手軽になったうえに、ランニングへのモチベーションを高めてくれる機能はそのまま健在だ。このNike + iPod Sport Kitでは、音楽を聴きながら走るだけで、走行記録をiPodに転送でき、あらかじめ目標を決めてランニングのアドバイスももらえる。

 なお、iPhone/iPod touchアプリの「ワークアウト」メニューを選ぶと「基本」「タイム」「距離」「カロリー」というメニューがあり、「基本」では走行距離と時間を、他のメニューではそれぞれ、何分、何キロ(マイル)走るか、走って何カロリーを消費したいかが設定できる。しかも、走っている最中に「あとどのくらい走れば目標達成か」もアナウンスしてくれるのだ。

 ちなみに、「Nike + iPod Sport Kit」に対応しているスポーツシューズは、ナイキのエアマックスシリーズのNike + 対応シューズになり、シューズ自体は靴の量販店に売っている。対応シューズには、中敷きを取り去ると内部にセンサーを取り付けるためのくぼみがあり、センサーと同じ大きさのフォームが埋め込まれている。このフォームを取り出して、代わりにセンサーを取り付ける。つまり、このくぼみのある「Nike+対応」でないとこのキットを利用できないので、シューズを買うときにはこの点だけは要注意だ。

 実は今回2台目を購入したのは、先日、誕生日祝いにiPod touchを買ってもらった、中学生になる我が家の息子が、たまたまこのデバイスを非常に気に入り、ねだられた末に、ついには買わされてしまったというわけである。

ワークアウトは、目標時間や距離、あるいは燃焼したいカロリーなどを設定できる自己ベストなども表示されるのが結構はげみにセンサーに違和感を感じることなどもなく、ランニングはiPodやiPhoneを持っている感覚で走れる。走行中は音声でワークアウトの達成具合を教えてくれる

 

製品名販売元購入価格
Nike + iPod Sport Kitアップル3400円

 

(大和 哲)

2011/9/30 06:00