小突かれても倒れにくいiPad 2用スタンド「Ori」「Yogi」


 初代iPadの純正カバーは、スタンドにもなって便利だったが、欠点もあった。それは幼児に弱いこと! iPadの中に写真とムービーを入れ、純正カバーをスタンド状態にして2才男児に見せたところ、非常に喜んでくれた。そこまではよかったのだが、「じいじ!」といいながら父の写真を指先でツーン! すると、iPadは一瞬にして後ろに向かって勢いよく倒れた。大人ならその状態を見て多少力を加減するのだろうが、子供は容赦ない。以後、寝かせた状態で見せたのだが、これでは今度は周囲のじじばばが見られない。iPadには、子供に突かれても倒れにくい、安定したスタンドが必要だと感じた次第である。

 そんな経験をもとに、iPad 2用に試してみたのが「gorillamobile Yogi for iPad 2」(以下、Yogi)と、「gorillamobile Ori for iPad 2」(以下、Ori)の2つである。

 まず「Yogi」だが、iPad 2のケースと着脱式の脚がセットになった製品だ。普段はケースだけの状態で使えるが、ケースの背面に脚を装着する場所2カ所あるので、必要なときに脚を取り付けて使用する。この脚がクネクネと変幻自在なのが最大の特徴で、好きな角度に曲げることで、さまざまなスタイルのスタンドとして利用できるのはもちろんのこと、手、足、ポールなどに巻き付けて固定できるのである。

gorillamobile Yogi for iPad 2ケースと脚のセット
ケースの背面。普段はケースだけでもOK画面が縦になるよう脚を取り付けてみた
上から支えれば、突かれても安心!画面が横になるよう脚を取り付けてみた。あまりクネクネさせるとバランス調整が難しい
思い切って脚を丸めても十分支えられるポールなどに巻き付けて固定すれば、iPad 2を意外な場所でも利用できる
脚を外すときは、グレーのボタンを押す

 

 「Ori」は、一見カバー付きのアルミニウム製ケースである。だが、パタンパタンとカバーを折りたたんでいくと、パソコンのディスプレイのようなスタイルに大変身する。最初は何がどうなっているのか、その構造に戸惑うかもしれない。そんなときは、公式サイトのムービーが参考になるだろう。角度調整も含めればそのスタイルは非常にバラエティに富んでいるので、Bluetoothキーボードを使ってタイピングしたいユーザーにもピッタリではないだろうか。 

gorillamobile Ori for iPad 2パッと見たところ、堅牢なカバー付きケース
実はこんな構造になっているiPad 2をセットして裏返してみた
爪を立てると…キーボードスタイルに
画面はクルクル回転する展示にも使えそうなスタンドに早変わりする
スタンドにもなるケースの中では、かなり高い位置から見られる製品

 

 「Yogi」はケースだけなら147gで、脚は111g。「Ori」は、全体で415gと数字上はちょっと重めな印象だが、ノートパソコンを持ち歩くことを考えれば軽い方だ。いずれも突かれたくらいでは倒れにくいし、何よりプレゼンテーションに最適なスタイルを、すぐ作り出せるところが嬉しい。プライベートでも、ビジネスでも活用できそうである。

 

製品名製造元購入価格
orillamobile Yogi for iPad 2JOBY3550円
gorillamobile Ori for iPad 2JOBY5491円

 

(すずまり)

2011/9/29 06:00