見た目はピンだけど実はネジ「ネジッコダルマ」


製品パッケージ。透明色以外にカラーバリエーションもあるようだ

 壁掛け時計を壁面に固定する際、いわゆるダルマ型のピンを用いている人は多いのではないだろうか。賃貸マンションの場合だと、釘やネジを打つことは基本的にNGであることが多いため、壁面に跡を残しにくいダルマ型ピンは重宝する。本来はピンすらNGなのかもしれないが、利用している人はけっこういるのではないかと思う。

 もっとも、ダルマ型ピンひとつで壁掛け時計のような重量物を吊るす場合、保持できる重さを考えればギリギリといったところ。また、電池の交換時など、衝撃を与えて一度抜けてしまうと、以後抜けやすくなり、それを回避するため別の位置にピンを刺し直す、といったことを繰り返し、壁面がピンの跡だらけという本末転倒な事態もしばしば。

 このように、ピンでは強度的かつ構造的に問題があり、かといって釘やネジではNGという場合に便利なのが、今回紹介する「ネジッコダルマ」だ。外見はそのまんまダルマ型のピンなのだが、先端がピンではなく、細身のネジになっているという製品だ。

 抜いた後に壁面に残される跡はさすがにピンよりは目立つが、それでも一般的な釘やネジを用いるのに比べると穴の径は小さく目立ちにくい。耐荷重は約5kgとあるので、壁掛け時計であれば余裕で吊るすことができる。

 ひとつだけ注意したいのは、ピンと間違えて強引に引っ張って抜いてしまわないこと。これをしてしまうと、そこそこ目立つ大穴が開いてしまうからだ。いかにもアイデアグッズのように思える本製品だが、実は4個入で100円強という格安で売られている。ピンと釘、ネジのちょうど間を埋めてくれるアイテムとしておすすめだ。

見た目はまるっきりダルマ型のピンと同じだが、先端がネジになっている先端を拡大したところ。たしかにネジだ
一般的なダルマ型ピンとの比較。ネジを用いているせいか、先端はやや短め壁面に取り付けたところ。こうして見るとダルマ型ピンと変わらない
左が通常のダルマ型ピン、右が本製品を抜いた跡。さすがにピンよりは目立つが、一般的な釘やネジに比べると穴の直径は半分程度で済む

 

製品名製造元購入価格
ネジッコダルマベロス105円

 

(山口 真弘)

2010/3/9 06:00