高級ホテルのような快適な空気が味わえる、シャープ「IG-B20」

製品本体。高さはおよそ15センチと、500ミリリットルのペットボトルより背が低い。製品は8色展開

　テーブルサイドや枕元で、高級ホテルの空調のような爽快感を味わいたい。こんな希望をかなえてくれるのが、シャープ「IG-B20」だ。これはプラズマクラスターイオン発生機と呼ばれる製品で、やや大雑把に捉えるのなら、小型の空気清浄機ということになる。

　本体はペン立てか花瓶のような形状で、上部にはエアの吹き出し口を備える。扇風機のように体に直接風をあてるのではなく、上方に向けて放出する方式だ。

　本製品のおもな機能として、1畳程度のスペースにおける「除菌」および「消臭」が挙げられている。筆者自身、室内では常に空気清浄機を運転させているのだが、本製品の運転中は、その周囲だけピンポイントで空気が違うと感じられた。なぜそう感じるのか最初は分からなかったが、しばらく経ってこれは消臭機能によってもたらされているのだと気づいた。とくに寝汗をかきやすい枕元などでは、その傾向が顕著に感じられた。扇風機や空気清浄機とも異なる快適な空気は、寝苦しさを低減するのにぴったりだと感じる。

　消費電力も年250円相当と安価なので、常につけっぱなしにできるのもよい。また、この手の製品は実際に使うとものすごい風切り音がして気が散る原因になることも少なくないが、本製品は通常運転時で29dB、風量を「強」にしても35dBと、気にならないレベルであることもメリットだ。

　カバーできるのは1畳程度ということであまりパワーについては期待していなかったのだが、ベッドの枕元に当たる壁際に置いた場合などは、そこそこ広い範囲で空気が浄化されるのを実感できた。いまはテーブルサイドと枕元を往復させながら使っているが、昨今の新型インフル対策も兼ねて、6畳まで対応した上位モデル「IG-A100」を買うべきか、真剣に悩んでいるこのごろである。

ペン立てに近い形状。手前はサイズ比較のために置いたペン	上部に吹き出し口を備える。風量は2段階で調整可能。風の方向はコントロールできない
背面から吸気する構造	ACアダプタの電源ケーブルは3mと長く、巻き取り用のリールも付属しているため、持ち歩きにも適している