本日の一品
間柱の中心から金属の有無まで分かっちゃう「下地センサー Pro+」で安心DIY
2025年7月24日 00:00
壁に棚などを作るときに重要なのが、ネジや釘をしっかり固定できる下地になっていること。たいてい、日本の家屋の壁は石こうボードで、石こうボード用のアンカーを打ってからそこにネジ留めするという方法も採れる。が、ほとんどの場合、強度が不足するから、その向こう側に間柱などがある箇所を狙うのが常套手段だ。
しかし、その間柱がどこにあるか、というのは表面からは判断しにくい。石こうボードを剥がすわけにはいかないし、手で壁を叩いて音の違いから特定する、なんていうのもまず不可能。石こうボードと間柱はビスで留まっているはずなので、壁に磁石を近づけてくっつく箇所が下地のある場所、という判断方法もあるけれど、さすがに手間がかかる。注文住宅なら設計図から判断できるところもあるにせよ、現場合わせで調整が入っている可能性があるので、それだって完全に信頼できるわけではない。
そんなときの助けになるのが、下地センサーというアイテムだ。壁の奥にある間柱などの下地を検知して教えてくれるもので、これさえあれば「ネジ留めしてみたら下地がなくてスッカスカだった」みたいな悲しい出来事を未然に防げる。「透視能力を身に付けたぞ!」と思えるほどの万能感が得られること請け合い。
といっても、この下地センサーはそう高いものではなく、1000円や2000円で手に入る。ただ、それらは精度面でなんとなく不安がないこともない。できるだけ失敗を減らしたいなあという思いから、筆者は日本メーカーであるシンワ測定の製品「下地センサー Pro+」を選んだ。価格はおよそ7000円。
ちょっとだけ高いこともあって、機能は豊富だ。一般的な厚み(19mmまで)の壁の向こう側にある下地を検知する「通常モード」と、より分厚い壁の下地を検知する「深部モード」、さらに電線や鋼管などの金属がある場合に教えてくれる「金属モード」の3種類を切り替えて使用できる。下地センサーの筐体は実測で縦205mm、幅93mmとまあまあ大きいが、この大きさならではの「間柱の中心位置を検出する」という親切な機能もある。
まずは下地センサーの筐体を壁にピタッと当てて、側面にあるスタートボタンを押したまま左右方向にゆっくりスライドさせていく。たとえば石こうボードの向こう側に間柱が見つかるとディスプレイに黒いゲージが現れ、さらにスライドさせていって間柱の中央付近に来ると、赤いラインを投影するとともにブザーが鳴る。この赤いラインの場所が間柱の中心付近、というわけ。
この機能のおかげで、間柱が見つかったはいいものの、実際に釘を打ち込んでみたら間柱の端をかすめるような位置で結局無駄打ちになってしまった、というようなこともなくなる。疑い深い筆者は「本当の本当に、正しく下地を検知しているのか」が気になったので、天井点検口から間柱(野縁)の存在を直接視認できる箇所でチェックしてみた。結果、ちゃんと正しく検知しているようなのでひと安心。
とはいえ、場所によっては作業のたびに0.5~1cmくらいの誤差が生じることもあるので、下地探し用の針もセットで使うと確実性はさらに高まると思う。筆者宅の壁はざらざらとした珪藻土壁紙で、下地センサーを左右に動かすときに滑らせにくい、というところがネックではあるものの、ちょっとした壁の穴開けでさっそく大活躍。これからのDIYでも役立ってくれること間違いなしだ。
| 製品名 | 発売元 | 実売価格 |
|---|---|---|
| 下地センサー Pro+ | シンワ測定 | 約7000円 |









