本日の一品

個性的なデザインで音質も良好、ワイヤレスイヤホン「Ear」「Ear (a)」

 英Nothing Technologyが4月に発表した、フルワイヤレスイヤホンの新製品「Ear」「Ear (a)」。同社はこれまでフルワイヤレスイヤホンとして「Ear (1)」「Ear (stick)」「Ear (2)」を展開してきましたが、一度に2機種が発表されるのは今回が初めて。そこで、両方を試してみました。

パッケージにおけるNothingの“遊び心”は健在。お菓子の箱のような開け方です

上位モデルのEar

 今回の2機種のうち、Earは上位モデルに位置します。デザインはEar (1)やEar (2)を踏襲しているため、すでにNothingファンの方々にとっては見慣れた感じかもしれませんが、手にしてみるとやはり個性的でクールという印象があります。

 後述するEar (a)とは異なり、Earはワイヤレス充電に対応しているのもポイント。今回はリバースチャージに対応している「Phone (1)」の背面に置いて充電を試し、写真を撮ってみました。見た目に統一感があり、充電する必要がなくても置いておきたくなります。

 Earは、11mmのダイナミックドライバーやセラミックの振動板を搭載しています。個人的には低音がしっかり出るイヤホンが好みで、Earの迫力ある音が気に入りました。また、最大45dBとされているアクティブノイズキャンセリング(ANC)を電車内などで試してみましたが、割としっかり効く印象です。

アプリのUI(ユーザーインターフェイス)もクール
イコライザー
詳細設定もできる

手に取りやすいEar (a)

 Ear (a)は、“錠剤の包装シート”をイメージしたという新しいケースデザインが特徴。イヤホン自体のデザインはEarと同じような印象を受けますが、ケースに関して言えば、かわいらしく手に取りやすいのはEar (a)かも?

 また、これまでどちらかと言えばモノトーンのミニマルなデザインが中心だったNothing製品において、ビビッドなイエローをラインアップに加えたのは特筆すべき点でしょう。存在感が抜群で、見るたびに気分が上がるようなカラーになっています。

 Ear (a)は下位モデルという位置づけですが、音質も上々。音の違いにそれほど鋭くない筆者が、Earで音楽を聴いた直後にEar (a)で聴き直すと「確かにEarのほうが迫力があるかな……?」と思いますが、逆に言えばそれくらいのレベル。仮にブラインドテストをしたら、筆者は自信がありません。

 価格はEarが2万2800円、Ear (a)が1万4800円。デザインの好みや予算に合わせて選ぶのも良さそうですし、どちらを選んでも迫力のある音で音楽を楽しめるのではないかなと思います。

ノイズキャンセリングは「高」「中」「低」「アダプティブ」から選べる
製品名ブランド価格
EarNothing2万2800円
Ear (a)Nothing1万4800円
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