本日の一品

ファイル受け渡しに未だ健在、USB-C/A両対応の小型USBメモリー

 そういえばUSBメモリーって使わなくなったな、と思います。一時期はファイルの受け渡しなどで活用しまくっていたのに、今ではすっかり存在感が薄くなりました。

 企業がセキュリティ強化のためにUSBメモリーの使用を禁止したり、ちょっとしたファイルの受け渡しならクライドストレージを使ったほうが便利になったりと、時代が変わって役割を終えたのでしょう。

 と思っていたのですが、先日、何年かぶりにUSBメモリーを購入しました。

アイ・オー・データ機器の「U3C-HP32G」。なぜか16GBのものとほぼ同価格だったので32GBを購入しました。

 サイズの大きな映像ファイル群の受け渡しを必要とする機会があり、クラウドストレージを使うにはちょっと手間がかかるしどうするか……と思い悩んだ末にUSBメモリーの存在を思い出し、筆者は一路Amazonの奥地、ではなくヨドバシの売り場へと向かったのでした。

 USB、USB……と売り場を探していたらけっこうな面積をUSB SSDストレージが占めていました。

 手軽な大容量ストレージも時代とともに主戦力が切り替わっているんですね。などと諸行無常を感じつつ、レジカウンターの横に、まだ結構な種類のUBメモリーが販売されているのを発見。

 かつてサムドライブとも呼ばれていたUSBメモリーは、サム(親指)どころか爪先サイズになって、かつ安価なのに大容量化していました。多くの製品はUSB Type-C対応になっており「iPhone 15対応!」とシールが貼られています。なるほどiPhoneの最新機種がUSB Type-Cを採用したことによって新たな需要が生まれたのかもしれません。

 迷った末に筆者がチョイスしたのはUSB Type-C/Type-A端子が両端についている、アイ・オー・データ機器の「U3C-HP32G」という容量32GBのモデル。ほぼ端子そのものというソリッドな見た目が気に入りました。

キャップを外すと、ハーイという感じでUSB Type-C端子が現れます。こうしたUSB Type-C/A両対応のUSBメモリーも珍しくなくなりました。
サム(親指)どころか爪先サイズのUBメモリ。ほぼUSB Type-A端子の大きさそのままです。油断すると無くしそう……。

 お値段は2050円、ポイント還元があるので実質2000円を切っています。お安い……。探せばもっと大容量の安いモデルはあるとは思います。ただ人にファイルを受け渡すにあたって、ちょっとでも信頼性がありそうなものを使いたかったのでした。

 ちなみに無料でダウンロードできるファイル暗号化ソフトが付属するものの、Windows版しかなかったため、Macを使っている筆者は使えませんでした。

実際に接続してみた様子。背面に端子があることに加え、ものが小さいので挿し込みにちょっと苦労しました。USB Type-A接続の場合、ほぼ埋め込まれたような状態になります。

 使ってみた感じは……まあ普通のUSBメモリーです。小さすぎて物理的な抜き差しにちょっと手間取ったものの、USB Type-C/Aどちらでも問題なし。当然のようにUSB 3.0対応なので、10数GBもあるファイルの転送にさほど時間はかからず、無事ファイルの受け渡しも完了しました。

USB Type-C/A端子ごとのファイル読み書きのスピードをテストしてみました。左がType-C、右がType-Aです。当然のことながら、ほぼ速度は変わりませんでした。

 個々人のファイルの受け渡しには、まだ出番がありそうなUSBメモリー。使ってみるとやはり便利だなと思えたので、もう少し転送速度が早くなるまでは、せっかく購入したのですし、機会がある限り使ってみたいと思います。

製品名発売元価格
U3C-HP32Gアイ・オー・データ機器2050円