本日の一品

快適な装着感でおしゃれなオープンイヤー型TWS「cheero Wireless Open EarPhones MINI」
2023年11月14日 00:00
音楽や動画の音声、オーディオブックを楽しみたいが周囲の音が聞こえないと困るという場合がある。
たとえば、在宅ワーク中に玄関のチャイムの音が聞こえず、待っていた配達物を受け取り損ねてしまった、洗濯が終わっているのに、終了を知らせる電子音を聞き逃してしまった、などだ。
音質にこだわらず、発話の内容や音の高低などが聞こえていればいい、という用途で便利なのがオープンイヤー型だ。
今回は、そんなオープンイヤー型TWS(完全ワイヤレスイヤホン)のひとつ、ティ・アール・エイが開発、販売している「cheero Wireless Open EarPhones MINI」(チーロ ワイヤレスオープンイヤホン ミニ。以下、ワイヤレスオープンイヤホン ミニ)を入手したので、使い心地などをお伝えしたい。
ワイヤレスオープンイヤホン ミニは、耳掛け式ではなくイヤーカフタイプのオープンイヤー型TWSだ。
接続方式はBluetooth 5.3、対応コーデックはSBCとAAC、対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFPとなっており、接続端末が対応していれば、イヤホンで曲などのコントロールや、通話なども行える。IPX5の防水性能があるので、多少の汗や雨などでも不安なく使える。
イヤーカフタイプの良いところは「落ちない」の一言に尽きる。耳介の厚みに個人差はあるだろうが、ワイヤレスオープンイヤホン ミニは、落ちることなくしっかり耳をはさむのに、締め付けるほどスペースがせばまっているわけではない。
ケースから取り出して耳にはさむと、ちょうど良いところにスピーカー部が配置され、音を聞くことができるようになっている。
ケースはバッテリー内蔵の充電台を兼ねている。イヤホン本体での利用時間は約4.5時間だが、ケースを使えば3倍の13.5時間に延ばすことが可能。それぞれ、満充電にするまでかかる時間は約1.5時間。急速充電には対応していない。
充電ケースには、充電ケースのバッテリー残量が直感的にわかりやすい100%表示のデジタルインジケーターが搭載されている。
イヤホン本体を戻したときには、左右それぞれのバッテリーマークが表示されるので、「充電ケースに戻したのに充電されていない!」といった事故を防げてなかなか秀逸だ。
操作は耳の外側に位置する「マルチファンクションボタン」で行う。触れると再生や一時停止の操作をしたことになってしまうタッチタイプと異なり、「ボタン」なのでカチッと押し込むことで操作を行える。明確な意志を持っているときだけ操作できる、というのがなかなか良い。
左右で割り当てられている機能が若干異なるが、クリック1回で再生と一時停止、また電話がかかってきたときに受話できるというのは共通なので、右利きでも左利きでも慌てずに操作できそうだ。
なお、電話に出たくないとき、終話するときにはどちらかのマルチファンクションボタンを2回クリックすれば良い。これも覚えやすくて良い。
肝心の“音”の部分だが、聞こえてくるものに関しては可もなく不可もなくといったところ。高音部は楽器によってはカシャカシャという音がしなくもないが、電子音はクリアに聞こえる。
ボーカル(特に女声)は個人的に好ましいと感じた。低音も悪くない。ただ、廉価なオープンイヤー型なので、「すごくいい!」ということはない。「きちんと聞こえる」というレベルだ。
通話時のマイクの性能はどうだろうか。実は、価格も価格だし、ということであまり期待していなかったのだが、思いのほか、きちんと声を拾っていた。
よくイヤホンマイクのマイク部分を口元に持ってきて“がなる”ように通話している人を見かけるが、通常より抑えた声でも拾っていたし、電車に乗っていることを想定して、かなりボリュームを抑えてしゃべった音声も録音されていた。
これなら相手からの「聞こえないので、もう一回言ってもらっていいですか?」の頻度を減らせそうだ。
家事をしながらオーディオブックを聴くのに3時間ほど装着していたが、「痛い」「つらい」「かゆい」などの不快感は生じなかった。つけているのを忘れるほど快適だ。
音質にそれほどこだわらず、周囲の音も聞こえるオープンイヤー型TWSを探しているのであれば、選択肢のひとつに入るのではないかと感じた。
製品名 | 販売元 | 販売価格 |
---|---|---|
cheero Wireless Open EarPhones MINI | ティ・アール・エイ | 2980円 |