本日の一品
もう我慢できない! アッーー! 思わず押したくなるパソコン用メカニカル電源リモコン
2023年8月9日 00:00
筆者待望のアイテムだったのである。デスクトップパソコンの電源ボタンをリモコン化するスイッチが。どデカいパソコン本体をデスク上に置くわけにはいかず床置きしているのだけれど、電源ボタンまで距離があるのでいつも手を伸ばすのが大変だった。椅子に座ったら、目の前のキーボードを叩くくらいの手軽さで電源もオンオフできないものか。
……なんて思っていたら、まさに望み通りのリモコン電源スイッチが登場してくれた。それがアイネックスの「電源スイッチ 有線リモコン DTE-03」だ(ちなみに、Windowsではキーボードやマウスの操作でパソコンがスリープから復帰できるようにする設定も可能だが、ここで説明すると無駄に文字数を費やしてしまうような面倒な問題があるので、筆者は利用していない)。
本製品は、名前の通りデスクトップパソコンで使える有線のリモコン電源スイッチ。パソコンのマザーボード上にある電源スイッチ用コネクターピン(LED含め4本)に物理的に接続し、そこから長いケーブルで外に引き出して使う、至ってシンプルな仕組みとなっている。既存のケース側の電源ボタンも今まで通り使えるように分岐コネクターも付属している。
似たような製品はすでに市場に存在してはいるのだが、こちらはスイッチ部分にメカニカルキーボードのキーそのものを採用しているのが特徴だ。押すとしっかりしたクリック音の出る青軸で、当然ながら一度押せばすぐにパソコンの電源が入るし、もう一度押せば電源がオフになる(OSの設定によって異なる)。キー内部にLEDライトも仕込まれているので、暗い部屋でもどこにあるかがわかりやすい。
ケーブルはおよそ2mあり、パソコン本体が大きかったり、少し離れた場所に置いてあったりする場合でも、それなりに余裕をもって引き回せそうだ。スイッチ底面はマグネットが内蔵されているため、金属面にピタッと固定可能。さらに両面テープ付きの金属板も付属しているから、これを使えばプラスチック面などにもしっかり固定できる。
本製品の最大の魅力であり、かつ最大の欠点とも言えるのは、キー押下時の心地良い感触を味わいたくて何度も押したくなってしまうこと。メカニカルらしいカチャッという音は、キーボードで連続的にタイプする本来の使い方だとちょっとうるさく感じるもの。だけれど、電源スイッチとして(単発で)使う分にはメリハリがあってとっても良い。ただ、感触がいいだけに我慢できなくなって何度も押したくなり、パソコンの起動・再起動を繰り返してしまいかねないのがキケンである。
思わず押したくなってしまう気持ちをおさえるのはけっこう大変。ところが、なんとか気持ちはおさえられても、一般的なパソコンの電源ボタンに比べれば圧倒的に軽く押せてしまうから、うっかり触れて意図せずパソコンの電源を切ってしまう、なんてこともありうる。手が届きやすいところ、それでいて不意に押してしまわないような設置場所をしっかり選びたい。
気を付けておきたいのはもうひとつ。通常はデスクトップパソコンの内部に接続し、そこからケーブル(実測約3mm)を引き出すことになるので、ケーブルを通す隙間をどう確保するかも考えておかなければならない。筆者の場合は拡張スロットのカバーが隙間の大きなメッシュ状になっていたので、そこを通すことにした。ケースによっては拡張スロットカバーを取っ払ったり、加工する必要があったりするかもしれないので要注意だ。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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電源スイッチ 有線リモコン DTE-03 | アイネックス | 1738円 |