離れて暮らす母のネット回線にクラウドSIMの「THE WiFi」をチョイス

　10年ぐらい前に母がケアハウスに入居しました。当初はパソコンやスマホも使いこなしてきた母ですが80歳を超え、だいぶ興味がなくなってきたようです。それでも、兄にAmazonのFireタブレットを買ってもらったので、ボケ防止にゲームをやったり、動画を見たり、買い物をしたりと、それなりに楽しんでいるようです。しかし、ちょっと最近問題が起きました。

　それがNTTドコモの通信トラブルです。母の住むケアハウスもかなり影響を受けていて、アンテナは4本ビンビンなのにあまり通信できないことが増えています。実際にFireタブレットの設定をするときも、ドコモ回線のテザリングではまともにできず、サブのau回線でおこなったぐらいでした。

　しかもその回線トラブルを知らずに数カ月前にドコモのスマホを機種変更しており「今、MNPするのも……」という状況でした。

　そんな中、「母からのモバイルルーターが欲しい」というリクエストに答えて選んだのが、スマートモバイルコミュニケーションズが提供する「THE WiFi」です。

THE WiFiから貸し出されるモバイルルーター。クラウドSIM型を採用しています。

　最大の特徴はNTTドコモ、au、ソフトバンクのLTE回線に対応し、ベストな回線を自動で選んで通信できるということ。これなら将来的に回線環境が変わっても使い続けられそうです。5Gには対応しませんが、母の使い方では高速通信より、安定してつながることが重要です。

　決め手となったのは簡単さと月額料金です。普段のデータ使用量は1～3GBぐらい。たまに5GB以上というレベル。本当は格安SIMとスマホの組み合わせが使えたら良かったのですが、スマホのテザリングはあまり好きじゃない（いまいちわからない）、という母にはハードルが高かったようです。筆者がサブ回線で使っているpovoも考えたのですが、自分でパケットを追加する使い方は無理だと判断しました（当時はオートチャージがまだありませんでした）。

　THE WiFiには月額3828円（3カ月無料）のTHE WiFi 100GBプランと1GB（1298円）から容量に応じて金額が変動するTHE WiFi FiTがあります。100GB使った場合の月額は3960円と少し高くなりますが、母にあうのはFiTだと判断しました。

　もちろんほかのモバイルータープランやワイヤレスプランも検討しましたが、残念ながらオーバースペックがほとんど。auのモバイルルータープラン5G（月額4721円、13カ月間）やBroad WiMAX（3773円、コスパDX割36カ月間）、SoftBank Air（3278円、2～12カ月間）なども検討しましたが、残念ながら予算オーバーでした。

6月分の料金プラン。従量制のFiTにして正解でした。

　4月からTHE WiFi FiTを使い始め、母のデータ通信量は想定通りで1～3GBのようです。ただ、Fireタブレットに慣れて来てだんだん使用頻度があがっているとのこと（暑くて外出も減るので）。危惧していた回線ですがau回線に自動接続。何度かのテストでは、ダウンロードで14Mbps出ていました。これはかなり変動があるようです。

　月額料金は1628円と、安心サポート330円、そしてユニバーサルサービス料などをあわせて1961円です。離れて住む母のネット回線はこれで安心です。