本日の一品

タフ! スマート! G-SHOCKのスマートウォッチ!

 カシオのG-SHOCKと言えば、高耐久性がトレードマークの腕時計であることは説明するまでもないことと思う。筆者が小学生の時にデビューして以来、市場を席巻し続けている。とはいえ、「時間」は携帯電話/スマートフォンで確認するのが一般的になって久しい。また、様々なスマートウォッチが生まれた事はG-SHOCKにとっても看過できない状況だったようで、数年前にG-SHOCKブランドを冠したG-SQUADラインが誕生、高耐久とスマートウォッチの機能を両立した製品群を上市している。

 そんな中、1983年にリリースされた「原種」と同様の、DWから始まる型番を採用したスマートG-SHOCK・DW-H5600シリーズが発売された。スタンダードなモデルを入手したので紹介したい。

スマートなG-SHOCK「DW-H5600-1 JR」

 DW-H5600-1 JRは、写真を見ていただければ一目瞭然、1983年に発売された初代G-SHOCKの、外観のほとんどを継承したスマートウォッチだ。G-SHOCKの基本ともいえる耐衝撃性や、20気圧までの防水性能に加え、スマートウォッチとして様々な機能が付与されている。

 機能面で大きいのはラン/ウォーク/ジムでのワークアウトといった、アクティビティ計測だろう。本体裏の光学センサーで心拍数を計測し、また3軸加速度センサーが移動を検知することでトラッキングを行える。単に計測するだけでなく、その結果から運動の負荷量や、脂肪・たんぱく質・炭水化物をどのくらいの割合で消費したかの目安も表示される。分析部分はスポーツウォッチでおなじみのPoralが提供しており、このあたりはPoralユーザーにはなじみ深いものかもしれない。

背面の光学センサーと、3軸加速度計でアクティビティトラッカーとして使える
ワークアウト結果から、消費カロリーの詳細が表示される。分析はPoralが担当

 スマートフォンとは、内蔵のBluetoothで接続して連携する。上記の記録を専用アプリに転送するだけでなく、アプリを起動しておけばGPSで移動の記録も紐づけられる。また、各種設定をスマホで行うことが可能なのは地味にありがたい部分だ。インターフェイスがこなれているので本体のボタン操作だけでも各種設定は行えるのだが、対応する機能があまりに多いため、スマートフォンで行えるのは手っ取り早くて助かる。

 また、スマートフォンの各種通知がウォッチ側で受け取れるのも、基本的ながらありがたい機能だ。画面サイズはさほど大きくないので、表示されるメッセージは最小限だが、これまたインターフェイスが整っているので過不足がない印象だ。

スマートウォッチらしく、接続したスマートフォンの通知なども表示可能。画面サイズは大きくないが、読みやすい情報が表示される

 バッテリーは、裏面にある端子に洗濯ばさみのようなUSB充電器を挟みこんでチャージする。電池の持ちは、1週間ほど連続装用・週に2-3度のジムでのワークアウト計測をして残量50%程度と、スマートウォッチとしては電池の持ちがよく、頼もしい。さらに、もし充電を忘れていたとしても、基本の時計機能だけは使用可能な分はソーラー充電でチャージされる。いざというときに時間すら確認できないといった心配がないのが嬉しい。

充電は、専用のUSB充電器を洗濯ばさみのように挟む。時計機能だけならソーラー充電だけでも稼働する
ディスプレイは屋外・晴天下でも見やすい

 上位モデルは本体にGPS・6軸センサーを内蔵するなど、スペックだけ見るとやや物足りなく見えるが、普段使いするには十分な機能に対応していると感じる。NFCが内蔵されていないので、スマートウォッチというよりは活動量計と言ったほうが近いのかもしれないが、そこを補って余りある「見た目の自然さ」が特に魅力だ。自分から言われなければ普通のG-SHOCKとしてしか認識されないくらい、初代に近いデザインで不自然さが無い。

Bluetoothでスマートフォンと接続して、設定操作やより細かいアクティビティ情報の記録・確認ができる
アクティビティ結果も、大きな画面で確認できる
日々の行動はライフログとして記録される。毎日の目標なども細かく変更できる

 近未来すぎるスマートウォッチの見た目が受け入れられない・タフな活動量計が必要・充電頻度が少ないスマートウォッチが欲しい、といった層にはばっちりハマると思われる。

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