本日の一品
メカニカルキーボード愛好家に必須のクリーニングキット「ナナクリ」
2023年6月20日 00:00
仕事を除けば、1980年初めにFM7と呼ばれる8ビットCPUを搭載したパソコンを手に入れたのが最初にキーボードというモノに触れた時だった。あれからかれこれ40年。ここ3年近くは、キー入力時にカチャカチャと音がして指先に入力時のタクタイル感が確実に跳ね返ってくる、メカニカルキーボードが原稿書きの最良のコンパニオンだ。
そんなメカニカルキーボードのお掃除ツールをネットで探していて、偶然見つけたのがエアリアが発売する「7Wayクリーニングキット」(愛称:7Clean「ナナクリ」)だ。ネットで見た瞬間に間違いなく素晴らしいという感触があったので、速攻で2セット買って1セットは友人にプレゼントした。
ナナクリは、メカニカルキーボードユーザにとって素晴らしいクリーニングキットだ。もちろんキーボード以外にもスマホやパソコンのディスプレイのクリーニング、イヤホン、ゲーム機、腕時計など小さなガジェットの隙間に詰まり、固形化したゴミなども見事に掻き出してくれる。何かにつけて便利な7つ道具入りのオールインワンツールなのだ。
さっそく届いたばかりのパッケージから出てきたのは簡単な取説、ナナクリ本体、そしてオマケのクリーニングクロスの3点だ。ナナクリ本体で最も大きな体積を閉めているのは押し出しスライド式の毛先の細かいロングブラシだ。
反対側終端のクリアなキャップを外すとキーキャップ引き抜き工具、スプレーボトル、スティッククリーナーと先端クリーナー、ショートブラシの3つが組み合わさった折り畳み式のスティックの全部で5つのツールが登場する。
そして、ナナクリ本体の裏面には汚れ落とし用のフランネルクロスが全面貼られており、スマホやディスプレイの画面クリーナーとして利用できる。吸着性能の高いフランネルクロスに吸着した細かな埃やゴミを払い落とす、そこそこのサイズのブラシ系ツールが欲しい。今のところやむなくショートブラシを使っている。
おおよそナナクリの使い方が分かってきたので、早速筆者のキーボードをクリーニングしてみた。実は筆者が自宅や出先で使っているキーボードは2種類ある。ひとつはモバイルパソコンや軽量薄型の外付けキーボードとして使っている、薄いキーキャップがパンタグラフのようなイメージで支えられているタイプ。そしてもうひとつは原稿書き用のキーキャップの高さのあるメカニカルタイプだ。
多くの場合、前者のパンタグラフ型はキーキャップやキースイッチが分離分解できない。一方メカニカルなキーボードは、30年以上昔から存在する「IBM PCキーボード」でもユーザーが細かく分解可能だ。お掃除をしやすいのはもちろん後者のメカニカルタイプだ。
メカニカルキーボードのお掃除をするには、まずナナクリに付属のキートップ引き抜き工具でキーキャップの左右を挟んで真上に引っ張ってキャップを引き抜く。1年に1回か2年に1回のキーボード大掃除の時には全てのキーキャップを引き抜き、ロングブラシで大まかに埃を取り除き頑固な付着物はスティッククリーナーや先端クリーナー、ショートブラシなどを組み合わせてお掃除する。
より頑固な汚れや付着物などは、付属のスプレーボトルに精製水を入れてクリーニングクロスなどで拭くのが良いだろう。キーボード掃除は人によって王道がある感じだが、筆者はスプレー式のエアーダスターとかを使ってキーキャップ下に隠れている埃を吹っ飛ばすことはあまりやっておらず、丁寧に拭き取るタイプだ。
キーボードの細かな部分のお掃除に使用したスティッククリーナーや先端クリーナー、ショートブラシは、キーボード掃除だけではなく屋外に持ち出すことが多く埃や汗などに触れることの多い、ワイヤレスイヤフォンの細かな部分のお掃除にも最適だ。小まめにお掃除をしていれば、通常はクリーニングクロスで拭くだけでも良いが1カ月に1度はナナクリの出番だ。
イヤホンと同じように身に着けて、アウトドアを季節と無関係に持ち出すものに腕時計がある。スマートウォッチやゼンマイウォッチに関わらず、リュウズの周囲やブレスレットが接続されているラグ周辺、ベゼルと風防の境界辺りなどは、ナナクリの先端クリーナーやショートブラシの出番だ。
そして電卓をはじめ、昨今はICTデバイスに限らず、多くのデバイスに搭載されているデザインコンシャスなミニディスプレイの周囲などにも溝があったり、ディスプレイが一段奥に配置されていたりすることも多い。しばらく放置していると周囲に埃が付着する。これらをクリーンに保つのも、スティッククリーナーや先端クリーナー、ショートブラシが役立つだろう。
ナナクリのフォーカスデバイスはパソコンキーボードがメインのようだが7つのツールはスマホ、タブレット、ゲーム機、腕時計からその他あらゆるデバイスまで活用出来る。工夫次第では各ツールの範囲は広い。ユーザのチャレンジマインドでクリーニング対象になりそうなモノは拡大していきそうだ。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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7Wayクリーニングキット 7Clean(ナナクリ) | エアリア | 1600円 |