本日の一品

今年の夏はレッドロブスタービーサンで決まり

今年の夏のビーサンはこれできまり!?

 筆者は別に夏前になるといろいろなモデルが登場してくるビーチサンダルに特に深い興味があるわけではない。しかし夏にウサギ小屋系のマンションのテラスに出る時に一番お世話になるのは俗に言うビーサンだ。

 特にビーチが主戦場じゃない亜流のビーサンには、砂浜を駆けて脱げにくいとか足を取られてうっかり転倒するとかの心配が要らないので、どちらかと言えば親指と人差し指の間で挟む下駄の鼻緒タイプはそれほどの重要性は占めない。

筆者宅のテラスには怪しいビーサンだけ。芝生も心地よい

 加えてテラスなので、運悪く家族以外の他人の目に触れる機会も少ないため、心の欲するまま好きなデザインやカラーを選ぶことができる。そんな自由で楽しい自分ワールド用として、真冬の先月初めに中国のネット通販大手のAliExpressで極めつけのビーサンを見つけて衝動買いした。

 本日ご紹介する一品は、コロナ禍の影響で大好きなハワイには長い間行けずじまい、そして国内グルメスポットではお目にかかる機会の少ない「レッドロブスター」型ビーサンだ。自宅に届いて一番最初に驚いたのはその眼力だった。つぶらで小さく飛び出した眼は全身真っ赤なレッドロブスターには似合い過ぎる。

リアリティとデフォルメのバランスが絶妙なレッドロブスタービーサン

 そしてビーサンのすみずみまでよく観察すると、さまざまなアイデアやレッドロブスター独特の特徴を極めて上手く表現しているのが分かってくる。左右両方の大きな爪は人の親指と人差し指の下あたりに少し重なって見える構造だ。

 長い触角と左右に一列に並ぶ多数の足が、人の足の甲を包み込んで足首のホールド性能を確実にする。なんと言っても圧巻なのが普段は見えないビーサンの裏側だ。普通なら適当な滑り止めだけを取り付け、そのほかは手抜きをしたくなる部分だがさすがに中華なマニアックピープルは気合いが違う。

 ビーサンの裏側には、足の甲をホールドするレッドロブスターの左右の多数の足が回り込みあたかも人の足に絡みつく赤いエイリアン状態だ。さらに人の足の踵(かかと)部分に当たるレッドロブスターの尻尾のリアリティも極めて高く人の歯では決して噛めないハードな雰囲気を醸し出している。

底へのこだわりも半端ない……

 ダメ押しはレッドロブスターの尻尾の裏側だ。レッドロブスターもビーサンもプロではない筆者にはよく分からないが、ビーサンを作る課程でできたものなのか小さな突起がたくさん出ている。ごく普通に製造過程にできる外観なのかレッドロブスターの特徴なのか定かではないが、筆者的には凄さの末端に思えてしまう。

尾っぽの裏側の小さな突起は現実なのか製作工程での足跡なのか……

 ビーサンの命となる特長や特性にはいろいろあると思うが、なかでも大きなポジションを占めるのはその自重だろうと思う。早速キッチン秤にビニールのカバーをしてこっそりと測定してみたところなんと200gきっちりだった。

ビーサンとしてはちょっとした風では飛ばない適度な重さだ

 自宅にあるほかのビーサンを含めて数個のサンダル系の重さを量ってみたところ、おおよそ65g~350g近辺だった。レッドロブスタービーサンが特別軽い訳ではないが、少し強い風が吹いたら飛んでしまうビーサンより良さそうだ。実物を手に持ってみるとサイズの割に軽いので驚きだ。

 もし読者の中にもどうかしてる人がいて、このレッドロブスタービーサンを買おうとする人がいるなら少し観察が必要だ。この変態ビーサン、ネット販売商品の常で当然なのだが時々値段が変わるのだ。

 筆者が購入した時は本体価格が596円、送料込みで1457円だったが日夜、本体価格も送料も変化するので注意だ。配送は予定より10日ほど早かった。加えて注意することは足のサイズだ。筆者が日本国内では25.5cm前後だが中国では42~43という感じだった。

日々の本体価格や送料の価格変動とオーダーサイズに注意が必要だ

 今年の夏は、ビーチはもちろんテラス使いでも超自慢できるレッドロブスタービーサンは“ベスト・バイ・ビーサン”の頂点近くにいる。テラスで洗って普通に乾かす姿もこれほど絵になるビーサンはほかには見当たらない。しかし娘や彼女にプレゼントして大ひんしゅくを買っても責任は一切取らないので、行動の前には慎重な検討と根回しが必要だ。

干してもここまで似合うビーサンにはお目にかかったことがない
製品名発売元実売価格
レッドロブスタービーチサンダル-596円