本日の一品

目立たないのがお好みの方に、小柄なスマホバンド「Flex Strap」

 Spigenの「Flex Strap」は、スマホケースの背面に貼り付け、スマホを持ちやすくするためのバンドだ。樹脂製の台座に布のバンドが張られており、指を通して使う仕組みだ。

パッケージ。Amazonの製品ページには記載がないが、パッケージにある「Flex Strap」が正式名称とみられる

 構造は単純明快で、一見するとどこにでもありそうに見える製品だが、一般的にこうしたバンドタイプの製品は発売されても長続きせず、すぐに終息になることがほとんどで、筆者の知る限り、ここ数年は新製品も数えるほどしかない。

 今回のFlex Strapは、全長約73mm、バンド部の長さもわずか62mmと、指1~2本しか差し込めないコンパクトな製品なのだが、それゆえ自分が持ちやすいと思った位置にピンポイントで貼り付けて使用できる。

製品本体。指1~2本しか入らないタイトさが特徴。カラーバリエーションもある
既存のスマホバンド(左、中)に比べるとコンパクトなサイズ

 バンドはやや張りが強く、最初はやや窮屈だが、遊びがありすぎるとスマホを安定して保持できないうえ、こうしたバンドは使い続けていると若干伸びてくるので、使い始めの硬さとしては妥当だ。なにより、硬質なリングタイプの製品と違って毎回広げたりたたんだりといった手間を必要とせず、横から指を差し込むだけで使える機動性の高さは良い。

実際にスマホに装着し、指を通したところ。筆者は中指と薬指を通すようにして使っている
遊びが少ないのでスマホをしっかりと握らなくても安定して保持できる
同種製品に比べると厚みはあまりないが、さすがにワイヤレス充電は難しい

 厚みは少なからずあるため、本製品を装着した状態でワイヤレス充電は少々難しいが、多くのスマホバンドやスマホリングに比べるとコンパクトなため、貼り付けた時の存在感をなるべくなくしたい場合にはよい選択肢だ。スマホをポケットから出し入れする場合も邪魔になりにくい。

 発売からまもなく3年となるこの製品、本稿執筆時点では実売1890円と、同種のバンドに比べると2~3倍ほど高価だが、いかんせん本製品以外の選択肢が現状ほとんどなく、継続提供されるだけでありがたいというのが本音だ。地味すぎて単体であまり取り上げられることはないが、利便性の高さはもっと知られてよいと感じる製品だ。

 なお唯一の欠点は、貼り直しが実質不可能なこと。いちど剥がすと粘着力が大幅に低下するうえ、予備のシールも付属しないので、貼り直す場合は市販のシールを買って自分で交換するか、もしくは本体ごと買い替えになる。同種のバンド製品はサイズが大きく貼り付け位置がほぼ固定になるためこうした問題はなく、小柄な本製品ならではの注意点と言えそうだ。

製品名発売元実売価格
Flex StrapSpigen1890円
Amazonで購入