本日の一品

重たいスマホを小指で支える、新発想のストラップ「V-ring」

 スマホを手に持つ時、無意識のうちに、小指の上にスマホを乗せている人は多いのではないだろうか。昨今はスマホの大型化によって重量は増す一方だが、スマホを両サイドから握った状態で、小指で底面を支えるようにすると、かなり負担が軽減される。電車の中やカフェでスマホを使っている人を見ても、こうした持ち方をしている人は多い。

 もっともこの方法は、小指にスマホの重量がかかりすぎて、腱鞘炎になりやすいのが問題だ。こうした場合に、スマホの重量を分散し、小指への負荷を軽減してくれるのが、今回紹介するSYANTOの「Vリング」だ。

パッケージ。国産品で特許も取得している。カラーも複数ある
本体は短いストラップのような形状で、端に両面テープがついている。素材は牛革。なお現在市販されている製品は形状や素材、両面テープの仕様などが若干変更されているようだ

 これはスマホの底面にあるスピーカー穴から出して使う、ショートタイプのストラップだ。本体の両端には両面テープがついており、これをスマホケースのスピーカー穴から入れ、内側に貼り付けて使用する。スマホを持つ時は小指をここに掛け、スマホが下にずり落ちないようにする仕組みだ。

スマホケースのスピーカー穴から差し込み、両面テープでケースの裏側に貼り付ける。この例ではスマホケースが半透明なので見た目がよくないが、不透明なケースならば一体感があるだろう
ストラップは半周ねじれているが、これが正しい状態
このように小指を差し込むことで、スマホを持った時にずり落ちるのを防いでくれる
左手はもちろん右手でも保持は可能

 これならば、スマホを両サイドからがっつり握らなくとも、軽く添えるだけで済むようになり、長時間保持するのも苦にならなくなる。親指の可動範囲が広がるためスワイプ操作が楽になるほか、スマホを横向きにして写真を撮る場合に、本体を横向きのまま保持しやすくなるのも利点だ。ちなみに本体が半周ねじれているのは、スマホを面で支えて小指に食い込むことを防ぐための機構らしく、実際に使ってみても小指への負担は少ない。

反対側から見たところ。面で保持するので小指に食い込むことがない
下から見たところ。充電ポートに干渉しないのも利点の一つだ

 気をつけたいのは、下方向へのずり落ちを防ぐ構造ゆえ、仰向けの姿勢でスマホを持つ場合はあまり効果がないこと。また筆者の購入時点で実売価格は3980円、本稿執筆時点では値下げされたものの3080円とやや割高で、かつAmazonのレビューでは耐久性について不満の声が多いことだ。筆者もまだ使い始めてから2ヶ月で様子見段階だが、短期間での買い替えとなると相応の出費になるのは気をつけたほうがいいかもしれない。

 とはいえ、よくあるスマホベルトやリングと構造がまったく異なることから、これらを使っていて指の痛みに悩んでいるユーザは、試してみる価値は大いにある。充電ポートにではなくスピーカー穴に装着するため充電にも影響はなく、ストラップと同時に使えるのも利点だろう。昨今のスマホの重さを苦痛に感じているユーザは、ぜひ使ってみてほしい製品だ。

製品名実売価格発売元
SYANTO V-ring3080円SYANTO
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